アジアンショッピングモールのAKEMIさん
個人的に、noteで読んだ記事のなかで最近のヒット作は、華村@中国さんのこの記事です。
マレーシアやシンガポールでは、どこのショッピングモールにも必ずと言っていいほどあった「メイソウ」。今や世界各国に展開されているようですね。
ローマ字では「MINI-SOU」という表記なので、「ミニソウ」なのか「メイソウ」なのかどっちなんだよ? と突っ込まずにいられませんでした。
華村さんの記事にもあるように、ユニクロとダイソーと無印を足して4か5で割ったような店舗コンセプトと、バッタもんのオンパレードという商品展開に、最初の頃は訪れるたび大爆笑していて、「一体どこの誰が始めたのか」と思いました。
かつて臆面もなくディズニーランドをパクった北京の「石景山遊楽園」を思わせるテイストもあり、中国企業だということはなんとなく予想がつきましたが、こんな素敵な謎の日本人が共同創業者だったとは(笑)
「日本製」と表記したらWTOに訴えられそうですが、「日本発」ならOKだろうという読みと、細かいことは気にしないという莫大な顧客層に支えられ、売り上げは急成長。
この種の中国的手法はあらゆる国際トラブルの元になってるけど、「メイソウ」はなぜか憎めません。冷静に考えたら「よくまぁこんな恥ずかしいことができるな」って思うけれど、先に笑ってしまったので負けてます。
ちなみにユニクロ、ダイソー、無印良品も割とどこでもあったけど、競合することもなく平和に共存していました。彼らも同じような気持ちだったのでしょう、多分。
しかし、バカにしていた「メイソウ」は似非“日本ブランド”戦略から離れて、普通の店になりつつあるとか。確かに私がいた2年間の間にも変わっていた気がします、最後の方(2019年)はいちいち爆笑せずに普通に買い物してたから。
それはもう、無理して日本ブランド被せなくても大丈夫な商品力がついたからなのか、日本ブランドがかつてほど価値を産まなくなっているからなのか。どちらにしても複雑な気分です。
ところで、「メイソウ」のチーフプロダクトデザイナーにして、日本においては「グッドライフグッズトレンドのトップランナー」という意味不明の経歴を持つ「三宅順也氏」についてもっと知りたくなって他のサイトもいろいろ検索してみました。
しかし、どの記事にも共通しているのは「実在の人物ではあるようだが、日本人(国籍)なのかも含めてよくわからない」ということ。それを読んでいてふと思い出した人物の名前があります。
それは、日本人だと思われる東南アジアの人気ファブリックデザイナー「AKEMI UCHI女史」。
本名は「内 明美さん」なのでしょうか? それとも「宇地朱美さん」? この方のブランドショップもマレーシアのいろんなショッピングモールで見かけました。
私は「日本では競争が激しくてあまり成功できなかったけれど、新天地のマレーシアでチャンスを掴み、才能を開花させた日本女性」を勝手にイメージしていました。ビジュアル的には、特に理由はないけど勝手に「栗原はるみさん」です。
しかし調べてみても、公式ホームページには出店先のモールが羅列されているばかり。デザイナーあるいはプロデューサーであるはずのUCHI氏の経歴はおろか、顔写真もありません。
こちらは実在している人物かどうかも疑われます。しかし、ブランドのためだけの名前ならもう少し一般的な日本人の名字にした方がよかったのではないかと思いますが。
日本にもかつて「イザヤ・ベンダサン氏」とか「ポール・ボネ氏」とか謎の外国人ベストセラー作家がいましたよね。(ちなみにどちらも正体は日本人です)
こういうあからさまな怪しさ、嫌いじゃありません。私もきっと好事家(変態)なんでしょうね。