☆糸満市立中央図書館でスタッフ研修。1部+2部
昨年に続いて、今年も沖縄でいくつかのイベントに呼んでいただくことになり、ウィキメディア財団に申請した助成金を交通費と宿泊費に充てて、実現した。
昨年はうんな中学校と、恩納村文化情報センターの二つのイベントだったが、ことしは沖縄までの移動の旅費のことを考慮して、さらにイベントを増やしてもらうことにした。
恩納村と糸満はかなり離れており、交通手段を持たない私にとっては公共交通機関で自力で移動できるようにと、那覇バスターミナルに近い宿をとった。
研修
このスタッフ研修では、途中の編集デモを除けば今期バージョンのスライドを使って話しているところがほとんどで、さほど目新しい試みは行っていない。
ただ、ここの図書館の場合、事業者としてシダックスのスタッフが入っており、館長クラスは行政の方がポストについている。
糸満という場所で思うのは、ひめゆりの塔である。糸満市立中央図書館からは車で10分もかからない。
残念ながら時間の都合で(空港着後すぐに図書館に入り、研修後は夜で、翌日の恩納村に備えたため)現地に訪れることはできなかった。
図書館の研修の際によく使うフレーズがある。
糸満の図書館は特にそれが顕著になるのだが、ひめゆりの塔や、学徒隊について、充実した資料を持っているところはどこだ?といえば、現地の図書館なのである。
その貴重な資料を使ってウィキペディアに記録していくことは、特に戦争というワードがついて回る事象にとって有意義だろう。
図書館のチーフ的な存在の司書さんに、二回の研修をするのだからどちらかのデモンストレーション編集をやってくださいませんか? と事前に圧を掛けた。チーフさんは丁寧に資料を読み比べウィキペディアの「ひめゆり学徒隊」のページに「ひめゆり」の名称の由来について、加筆してくださった。使われた資料文献は以下の通り。
ひめゆり平和祈念資料館『生き残ったひめゆり学徒たち : 収容所から帰郷へ』ひめゆり平和祈念資料館
ほし さぶろう『劇画ひめゆりたちの沖縄戦』閣文社
小林 照幸『21世紀のひめゆり』毎日新聞社ISBN 4-620-31580-X。
私は「糸満」という地名の由来について調べ加筆した。
糸満市史編集委員会『糸満市史 資料編13 村落資料 旧糸満町編』糸満市役所
玉城貫『糸満尋常高等小学校五十年記念誌』全創立五十周年記念事業期成会
伊波普猷『をなり神の島2』平凡社
NDLのデジコレを使った部分もあるが、基本的には図書館の資料が典拠となっている。
館長は今回の研修を委託気に入ってくださり、来年は編集イベントが実現されるかもしれない。
トップ画像は、夜中におなかが空いて、ホテルのスタッフにおすすめされた店のチャーハン。宿から20分ほども歩いて汗だくになってたどり着いたら、クーラーが壊れていた・・・・
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