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☆【ウィキペディア】2024/11/23 佐賀県立図書館でのウィキペディアタウン

往路

佐賀駅に降り立つのは初めてで、佐賀県全体を考えても一度乗り換えで武雄温泉駅を経由したくらいでしたから、初の佐賀訪問と言ってもいいでしょう。

ここ数年、九州北部にはご縁があるものの佐賀や大分での案件はなく、今回初めて、佐賀→佐世保→別府 3daysという日程を組みました。
記事のあたまに☆がついているので、この3つのイベントはウィキメディア財団に申請した助成金で交通費と宿代を賄っています。

羽田発で、福岡空港に10時くらいに着く飛行機で向かいました。遅れもなく、無事に到着。
福岡空港から博多までの近さとアクセスの良さを痛感します。
博多からは電車で佐賀に移動。10:52発で佐賀駅着は11:34の特急に乗るプランです。
イベント開始は13時なので、軽くご飯を食べて、多少の遅れがあっても電車の中でおにぎりとか食べて、着いたら準備をして、というつもりでした。

しかし。
踏切がどうやらなんやらで電車が来ない。全然来ない。
ホームにあふれる人、人。
この日は土曜日のお昼前ということもあり、色々な言語が博多駅の特急が発車するホームで聞こえます。

その時点で、40分ほどの遅延があり、その前の電車も発車していないどころか到着もしていない。

うー。

イベントの主催側の一人であり、福岡のかたであるMさんとホームで会うことができました。
どうしましょうかね。とにかくイベントに間に合わないのはダメなので、次の電車に乗りましょう。

ダイヤでは一本前の電車にぎゅうぎゅうになって乗りました。
私の指定席よ、さようなら。

佐賀に着いたのは12時10分ごろ? ここから佐賀県立図書館までは15分ほどかかります。

そんなわけで、おなかがちょっと空いたよね、の状態でイベントは始まるわけです。

駅のホームにある恵比須像の側面の説明

イベントまでの経緯

主催のUさんと実際にお会いするのは初めて。オンラインで私の話を聞いてくださったことがあります。
今回佐世保と別府の日程が決まっていたので、日にちは限定になりますが11/23に佐賀で何かやりますか?お話をしたのが6月下旬。「必ず何かやります」と即答をいただきました。

Uさんはとても多忙な方です。
図書館の全面的なご協力をいただけることは確定。
私がたどり着ける時間が午後からなので、まち歩きなしのウィキペディアタウンにしましょう。
新規記事を作ったほうが達成感と満足感があります。
イベント日までに勉強会やミーティングをやる予定も、なかなか実現せず。
Uさんはエチオピアに行っちゃってるときもあり。
三宮(さんのみや)とか宇都宮(うつのみや)とかオーテピアじゃないですよ?
エチオピア。

私はグーグルのスプレッドシートに、イベントに関する希望、推奨、決定の事項を書きまとめ、新規記事を二つ作るという方向性で、ネタを10個ほど列記して、Uさんに選んでもらうことにしました。

記事作成対象を決めていただき、それに関する資料を図書館のご協力で当日集めていただき、会場とネット環境とプロジェクターのハード面があれば、あとは私が何とかします。的な進み方でした。

蓋を開けてみれば、資料も潤沢にあり、参加者もたくさん。会場の機器もばっちり、Uさん完璧でした!


記事作成対象

県立図書館、ウィキペディアタウンならば、題材は地域に根差している歴史的なものが適しています。
知ってるけど由来までは知らないとか、記録はあるが光があまり当たってないとか、地元レベルではほぼ常識だけど観光資源としての展開はいまいちとか。

私は佐賀市及び県立図書館について、色々調べたところ、佐賀には恵比須さんがたくさんあることことがわかり、ウィキペディアではほとんど言及されていないということがわかりました。
また、佐賀市の中に一行記載はあるが、その説明だけだはもったいないと思われる、60年以上も前に県指定重要無形民俗文化財に指定された「三重の獅子舞」という行事があります。
「佐賀の恵比須」「三重の獅子舞」の記事を新規で作成することが決まりました。11月5日のことです。

ひな形とガイドページ

何度か書いていますが、ウィキペディアの編集イベントで初心者がほとんどの場合、記事の出来不出来は優先順位としては低いです。
まずは編集を体験してもらい、そのプロセスの中で資料、説明、情報の読み取り、言語化、発信、達成感などを持ちかえってもらいたいのです。
記事の体裁は後で何とでもなりますし、完成はありません。
もちろん、当日だけで素晴らしいと言えるような記事ができることもありますが、体験的に、その場合は誰か一人が頑張ってしまって、何人かが置いてきぼりになっているケースが見受けられました。

せっかく時間を使って参加しているのだから、楽しく参加しているという感触を得てもらいたいわけです。

なので、少し詳しくガイドを作りました

これはイベント以降も何かと便利なリンクを記載したページで、ブックマークして家でも活用してください、というものです。

佐賀の恵比須のひな型

三重の獅子舞のひな型

このひな型をもとに、編集タイムになったら初版を私がアップして、そのあとそれぞれの下書きページで書いたものを本記事に反映するか、本記事に直接編集を行っていくか、という流れにしています。

当日、パソコンがない人もいると思ったので、スマートフォンでもあまり変わらない体験ができるように、下記のスライドを作成しイベント前にスクリーン投影していました。

座学

イベントの時間は16:30までで、13時スタートならば3時間半のパッケージです。座学は最小限。
でも、なぜこのイベントをやるのか、については明確になるように以下のニュースを含めて紹介しました

なくなってしまえば、もう記録に残せる範囲は限られてしまう。
地元の文化や民俗的なことを改めて知ることによって、地元をアピールする要素を再発見できるかもしれない。
だから、ウィキペディアのようなところに市民によって記事を作るというのは、イベント参加者にとっても読者にとってもとても大事なことなんです、と。

出来た記事

(12/22現在削除依頼が出ていますが、記事そのものの問題ではありません

みなさんのネット・ブラウザ環境で「三重の獅子舞」「佐賀の恵比須」とググってみてください。
おそらく結構検索結果上位に、ウィキペディアの記事が上がっていると思います。

この日に、資料をもとにして書かれたウィキペディアの記事が、今後対象の情報を得たいと思った人にとっての常識や知識になっていくのです。

おわりに

イベントが終わり、皆さん楽しんでいただけたようです。
図書館の方々と主催の方々が、佐賀駅近くのお店で夕ご飯をご馳走してくださいました。
私はお酒を飲まないので、もっぱらもぐもぐとお刺身や、もつ煮や、海苔や、ごはんや、お茶をたらふくいただき、その夜のうちに次のイベント地である佐世保行の電車にのります。

21:12佐世保に着きました。


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