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☆【ウィキペディア】2024/9/4 恩納村文化情報センターでの講演
このイベントも昨年に引き続きのお招きとなりました。
ウィキペディアという、取り立てて意識はしないものの何かにつけて見てしまうサイトに対する漠然とした疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
最近の私の講義・講演の場合、情報リテラシーの話をして、情報の受け取り方はこういう風な時代になっているように思うんです、また情報発信はこんなことに注意しないと誤ったメッセージとして伝わったり意図しないことが起きるのです…そのような前提からウィキペディアの理念や仕組みなどをより理解してもらおうとしています。
今回の恩納村文化情報センターでも、昼間のうんな中学校の授業で途中のワークショップから見学にいらした方が「なぜ情報リテラシーとウィキペディアが結びつくのか?」という疑問を持って下さり、では今夜の恩納村情報文化センターで行うイベントにご参加くださいとご案内すると、めでたく来てくださりました。
昨年は実際にPCやタブレットを持参していただいてのワークショップを行いました。
もしかするとハードルが高いのでは?ということから今回は編集デモンストレーションはするけれど、お話し中心でということに。
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ウィキペディアの記事を編集する際には、書いた文章に出典を伴うことという決まりごとがある。もちろん出典がついていない文章もあるが、それでは書いてあることの信頼性が担保されていないということである、という前提から
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<記事文>
2022年、ヒト進化ゲノミクスユニットの教授(アジャンクト)を務めるスバンテ・ペーボが、「絶滅したヒト科のゲノムと人類の進化に関する発見」によりノーベル生理学・医学賞を受賞した[5]。
<出典>
5.^ “ノーベル賞受賞 ペーボ教授の「なにが人類を特別な存在たらしめているのか?」を探求する旅”. 沖縄科学技術大学院大学(OIST) (2022年12月12日). 2024年9月4日閲覧。
このように、出典がきちんと結び付けられていることによって、ペーボ氏がここの教授であり、ノーベル賞を受賞したという情報の信頼性が担保されている、と説明。
その上で、「この出典情報を調べてくださったのは、うんな中学校の生徒さんで、今日の昼間に調べた情報を確認したうえで編集反映したもの」だと説明しました。
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これを見ていただいた後、現:恩納村村長の長浜善巳氏の記事に不足している生年月日情報を加筆の上で出典を示す編集を見ていただいた。
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基本的な編集である出典付けについて理解をしていただいたうえで、次のように展開しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1726782017-VNkL0jGlCdmKUnETMr7FDZgS.png?width=1200)
恩納村文化情報センターのことです。
ウィキペディアの施設の記事は、百科事典的なアプローチを忘れると、単なる公式ページのミラーサイトになってしまうことがあります。
いわゆる施設情報が変更のたびにウィキペディアに反映されるとは限らないので、ウィキペディアからしてみると開館時間などの情報は重要な要素とは言えません。
今回は恩納村文化情報センターの記事に「受賞・表彰等」という節を新設し、
2019年 - NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)によるLibrary of the Year 2019(LoY2019)の優秀賞を受賞[13]。
2021年 - 沖縄県読書活動優秀図書館表彰[14]。
2024年 - 文部科学省「子供の読書活動優秀実践図書館」に表彰[15]。
等の情報を加筆して出典を示しました。
昨年のイベントでのアンケートに「このイベントで初めてこの図書館に来ました」と書いた方がいらっしゃいました。
それならば、この図書館の素晴らしさを強調できるような情報を出典を伴って加筆することで、この場所でイベントを行う意義がクリアになるだろうと考えたのです。
夜のイベントだったので、閉館時間が迫っており、色々な感想をお伺いする間もなく退出となったのがちょっと残念ですが、聞いてくださった方々は概ね満足していただけたのではないかと、手前味噌ながら思う反応でした。
また来年沖縄に行けるといいな。もうちょっと涼しい時期がいいかも。