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#69 就活・転職、仕事選びの解像度を上げる情報【2/2】24/2/3

みなさん、こんにちは。
前回に続き、仕事選びの際に確認しておくとよい、3つの立ち位置について考えます。

前回のおさらい
3つの立ち位置は、価値提供の仕方で捉えることができます。
1、自社に所属して自社事業・サービスの問題解決をする。
→社内の内部コンサルタント(自社所属)
2、専門分野のコンサルタントとして顧客の経営や事業の問題解決をする。
→社外の外部コンサルタント(コンサル会社)
3、専門分野の受託事業者として顧客の一部業務を担い問題解決をする。
→社外の組織内第三者コンサルタン(多くの業務受託者、個人事業主)

それぞれに特徴とその得意不得意があります。

では次に、3つの立ち位置から、サービス=問題解決をどのように提供するのか、どのようにアプローチするのか、違いを整理してみます。

氷山モデルと呼ばれる比喩があります。
個人のキャリア開発、組織開発、問題解決など汎用的に使われます。水面上に見えている顕在化しているもの、水面下に隠れて見えない潜在的なものを表す、使いやすいモデルです。

組織課題を考える際にも、この氷山モデルが適用可能です。
水面上に見えているのは、その組織内のタスク、サービス・事業、業務プロセス、組織図(業務分掌)、規程・規則、コーポレートサイト、組織文化を表すイベントなどです。
一方、水面下に隠れて見えないのは、組織間の政治力学、個々の人間関係、暗黙の意思決定プロセスやプロトコール、企業のバイアスやメンデルモデル、歴史変遷などです。
なお、表面に見えるものはコンテント、見えない隠れたものをプロセスと言います。

では、コンテント、プロセスに対して、3種の立ち位置でそれぞれどう関わるのか、考えます。
いずれの立ち位置も、顕在化したコンテント課題に対して、一義的には生産性向上や問題解決を提供することは前提条件です。

1の、社内の内部コンサルタントは、プロセスにあるインビジブルな情報、力関係をコンテントの解決に活用できます。しかし実際は、特徴のとおり、実行フェーズにはなかなか及ぶことはありません。専門性がないため、コンテントの解決自体も担当者の力量によります。

2の、社外の外部コンサルタントは、プロセスに関する情報にアプローチできません。その条件下のコンテント課題の解決に留まります。あるいは本質的には、今のコンテントは解くべき課題ではなく、新たなコンテントを提示して価値を発揮します。

3の、社外の組織内第三者コンサルタントは、コンテントとプロセスの両方に程良くアプローチして、コンテントを実行します。徐々にプロセス領域に手を伸ばし、根本的な課題解決策を提示し実行します。受託者のケイパビリティによるため、時間とコストが相対的に大きいです。

それぞれに、得意なところ、苦手なところが現れます。
ですから、就職・転職を考える人は、自分の得意分野との重なり、キャリアビジョンの時間軸、現在スキルや経験に対して何を得る仕事選びか、を整理した上で、上記の価値提供の仕方と、その特徴を頭に入れるとよいと考えます。

みなさんは、どう捉えますでしょうか。
それでは、また。

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