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#276 テレワークは俯瞰してメタ認知する効果が高い 24/12/2

こんにちは。
今日は、テレワークがもたらす正の効果を考えます。

(実例を基に編集しています)
テレワークがもたらす効果のうち、オンラインミーティングの場面を取り上げたいと考えます。オンラインの商談、経営会議、部内定例会議、1on1などなど、ミーティング的なシーンは多数あります。このミーティングを、オフラインの物理的に対面で実施している場合と、TeamsやZoomなどオンライン会議アプリケーションを用いて実施する場合を対比して考えたことです。

大きな違いだと考えるのが、物理的な視座です。

オフラインは、会議室など、同じ場に集まります。議会のように円錐状に多少高低差のついた場もありますが、多くはフラットな部屋だと考えます。ですから、物理的な視座は均一で、その目線は同じ高さになります。並列的な位置関係になります。会議室の大きなモニターに目線を向け、あるいは個々の座席に設置されたモニターに映写された議題や資料を見ています。

オンラインは、それぞれの勤務場所から、PC画面やサブモニターを使って会議に参加する形態です。カメラオンしている場合は、会議参加者のバスト上くらいの表情が映り、かつ全員を一覧的に見ながら参加することができます。

ちなみに、わたしはオンライン会議の場合、カメラオンを推奨します。特に議題を持ち込んでいる起案者、セミナーのプレゼンター、研修ファシリテーターなどからすると、カメラオフされていると、興が乗ってこない、聞き手が何を考えているか反応がわからず、孤立してしまうからです。会議なり、セミナーなり、その「場」をより聞き手・話し手の双方にとって良いものにするには、主客一体の協同が必要だと考えるからです。

さて戻ります。
オンラインの場は、物理的な視座の違いによる効果が大きいな、と感じました。それは、俯瞰してその場全体を捉えることができる点です。

参加者全体を円錐の頂点から見ることができることです。その1つは、全員の表情を見ることで、全体の反応を把握することが可能です。チャットも併用すると、会議場では1対1の質疑応答などやりとりに限らせますが、ほかの参加者・聴講者のそのやりとりに対する反応や意見を把握することができます。

またチャット履歴では、自身が起案者・ファシリテーターなど提供する側の場合、自分自身の対応返信をのちに眺めながらメタ認知することが可能です。論理に脆弱性や飛躍がないか、クリアになっていなかった論点が浮かび上がってくる、など、自分のプレゼンテーションを改善するメタ認知ができ、そのヒントも生まれてきます。

自分が聞き手の一人になる場合も、この俯瞰でみる、がより強く意識されます。誰かと誰かのやり取り、それを見ている自分以外のほかの参加者の反応も舞台演劇を観賞するように、その関係性や場の雰囲気を感じることができます。その場や人それぞれに色がついているような感覚をわたしは持ちます。そうすると、この議題のより大事な論点はここでは?や、この人の疑問に感じていることの真因はこれでは?、この場は討論的、議論的、対話的どの種の傾向が強いのか、権力構造はどう影響しているのか、などとても多くの情報を得ることができます。

この効果は、相当なインプット情報になります。それは、自分が今後その場に何かを持ち込むときのヒントになる現実的な利点になります。それから、会議の場を良くするのは、こんなことだ、など一般化・汎用化するポイントを抽出する示唆にもなります。

これらの効果が、物理的に同じ位置関係、凝集性の高い空間の場でともにしているより、オンラインのほうがより鮮明に捉えることができる、と考えました。

オーケストラや舞台演劇を観賞・鑑賞している感覚です。

それでは、また。

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