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#116 モチベーション維持には時間軸×空間軸で価値の届け先をみる 24/3/21
みなさん、こんにちは。
昨日に続き、仕事が上手くいく要素を考えてみます。
昨日のエントリーで挙げた出来事から異なる気づきがあり、ネタは同じにして考えを整理しています。
まずラップアップです。
とある事業部門の課長が担当している取り組み「退職対策を基点にした従業員エンゲージメントの向上」があります。今年度の結果と、次年度への課題提示を所属事業部門に起案準備している中での葛藤を1on1で話してくれました。その表面的な悩みは、仕事(資料作成)が上手く進まない、でした。
その取り組み自体は数年にわたり実施していて、すでに事業運営の一部となり、仕組みになっていると言えます。
一方、この課長からすると、その運用成果が中途半端に思えていて、その壁を突破できずにいるもどかしさや葛藤が大きくなり、いよいよコップの水があふれた今、悩み相談に至ったように見受けます。
それが、「事業責任者や部門長たちが本気でやろうと思えていないなら、やらなくてよいのではないかと思うようになってしまっている」、と吐露してくれた言葉に、正直な気持ちが表れていると感じます。
この課長のような気持ちになって、仕事に対するモチベーションが下がってしまった経験のある方は、結構にいるのではないでしょうか。
タスクフォースの主担当を経験したことのある方、企画部門の方、コンサルタントとして外部から支援する仕事の方、などなどです。
ここからが本題です。
長いワークキャリアの中では、モチベーションの上がり下がりは避けられないでしょう。できるだけ上下のボラティリティを小さくし、一定の水準に保てると、仕事のパフォーマンスも安定することはおよそ反対はないと考えます。
では、どのように状況に対応していくと、どんなスタンスでいると、モチベーションの変動を小さく、安定的にいられるか、わたしなりに考えてみます。
まず、モチベーションとは、多くの方が、感情の問題と捉えているのではないでしょうか。
確かに、モチベーションの変化が現れるときは、「お客様に喜ばれた」「上長からほめられた」、またその逆は「お客様からクレームを頂戴した」「上長に叱られた」「先輩の無神経さに怒りがこみ上げた」など、ほぼ間違いなく感情が先に来ていることはわたしもそう捉えています。
外発的な刺激がトリガーとなって、条件反射的にこれらの感情を生み出すことは、人の脳の性質上避けられないのかもしれません。この対策は、怒り感情で言えば、アンガーマジメントの「6秒待つ」です。
感情コントロール系は、すでにその脳科学や心理学、医療の専門分野の方がたくさん研究し、その解消策もあるでしょうから、そこに譲ります。
この瞬間的な感情ではなく、時間軸がやや長めの期間に蓄積した葛藤や悶々とすることに対する対策を考えてみます。
それは、担当している仕事=やろうとしている取り組みの効果を、最終的に「誰に」「どんな」効果を届けたいか、誰に貢献したいか、誰にとって意味あるものにしたいか、を確認することです。
ときに、冷静さをなくし感情に揺さぶられるとそのことを見失います。ですから、そのターゲットをロックオンしておく、と考えています。
そうすると、目先のステークホルダーがなかなか本気モードになってくれていないと感じる場面があったとして、最終の受け手に対する貢献だと考えて、目のまえの障壁は脇に置くことができると考えています。
もしかしたら、それはやりがい搾取では?と受け取る方もいらっしゃるかもしれません。そう解釈されることもできるかもしれません。
ですが、わたしは、最後は誰に価値を届けたいか、を確立することが北極星を見失わず、自己肯定感を、モチベーションを維持する因子だと考えます。
そして、その北極星は、言い換えると、自分なりの価値「観」、生き方「観」のようにも思います。
さて、みなさんはモチベーションを安定的に保つ自分なりの工夫をどのようにされていますか。
それでは、また。