子どもNPOセンター福岡さんの、第35回フォーラム「新しい絆」に参加した感想
今回オンラインで開催されました、子どもNPOセンター福岡さんの
第35回フォーラム「新しい絆」に参加しましたので、
そこで感じたことや考えたことを少し書きたいと思います。
まず 子どもNPOセンター福岡とは?
visionにかかれている通り、
が体現されている、子どものために活動されているNPOさんです。
SOS子どもの村JAPANさんも過去に見学させていただいたことがあり、マンスリーサポーターをやっている私ですが、本当に行政とNPOがうまく一緒に動いておられる事例です。
今回の「新しい絆」の意味とは?
今回は特別養子縁組、養親さん、養子さんがゲストになり、
新しい絆をどう作っていくのか、
何をどう伝えることが大切なのかをお話しされていました。
(今回は特別養子縁組の話なので、制度としても「家族が新しくできる」ものになります。なので新しい絆、という表現なのだと思います。)
ちなみに私も専門は「養育里親」であるため、「特別養子縁組」の細かな真実告知などは少し知っている程度でしたので、新しい視点でのお話が多く大変勉強になりました。
●真実告知や喪失に関しては、社会福祉法人 日本国際社会事業団さんのレポートがわかりやすいので、そちらも読みつつ私は動画を見させていただきました。
個人的に一番しっくりきたのは養子縁組の理念と、喪失について。
(補足・ちなみに動画の方は養子縁組に関しては知っている方が聞きにきているということで、制度の説明はありませんでした。)
養子縁組の理念とは
養子縁組の理念は、もちろん「子ども」が家庭で育つ権利と、パーマネンシー(永続性)が保たれること、です。
里親も養子縁組もそうですが、「親が自分の子どもを育てたいから代わりに子どもがマッチングされ、育てる制度」ではありません。
それでも個人的には「養子縁組」の目的には、明確に「親が子育ての機会を得る」と書いてあることにも驚きました。(もっと優先順位としては下の方に書いてある内容かと思っていたからです、すみません。)
獲得VS喪失のトライアングルとは
難しく書かれていますが、シンブルに、
養子縁組は関わる3者全員が、何らかの喪失も獲得もある、ということです。
特に「喪失」だけを表すと以下のようになります。
お互いに喪失があるからこそ支え合えるわけではないのですが、それでも親の生殖物語と子どもの喪失は切って考えるべきだと思っていた私としては驚きの話でした。
養子縁組の目的の最後にも書いてありますが、
養親が子どもの生い立ちを理解し、受容し、寄り添い続ける。
には知識が必要であり、サポートとそして寄り添い続ける覚悟や体力、環境が必要だなと感じました。
ちなみに養育里親や養子縁組の研修でも、この理念や目的は何度もお話される大事なことだと里親さんもお話されていました。迷った時や年に数回は理念に立ち戻る、ということも大切さを感じます。
その他最近の養子縁組関係の記事と参考について
本日は養子縁組関係の記事も2つありましたので最後に貼らせていただきます。興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
参考:社会福祉法人 日本国際社会事業団 2018 年度養子縁組支援の手引き
~家庭調査、マッチング、委託後支援~(以下URLにてダウンロード可能です。)
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