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100万円を出資してもらった心理学
一文無しから会社を作るまで:100万円の出資を得た方法
仕事を辞め、心理学に没頭した日々
25歳の頃、私は建設業の請負を辞めました。お金のために働くことがバカらしく感じていたのです。その代わりに、私は人間の感情や心理に興味を持ち始め、その学びに人生を捧げる決意をしました。
最初は部屋に引きこもり、ネットや本から拾った知識をひたすらノートに書き写す日々。やがて「この知識を実践で試したい」と思うようになり、私は沖縄へ飛びました。そこで一ヶ月一万円生活を送りながら、得た知識を現実の中で活かす方法を模索していました。この経験で学んだのは、「人は一人では成長できない」ということでした。
出資してくれる人との出会い
沖縄から戻った私は、自分の知識を社会に活かしたいと強く感じるようになりました。そこで、ネット上で出会った役所勤めの「師匠」との関係が私の人生を大きく変えることになります。
この方とは、心理学に関する議論を通じてつながりを深めました。私が学んだことを熱意を持って話し、相手の意見に耳を傾けることで、次第に信頼関係が築かれていきました。そして、私の計画やビジョンを丁寧に伝えた結果、100万円の出資をしていただけることになったのです。
人との信頼を築くために重要な「自己開示」
この成功の背景には、「自己開示」が大きな役割を果たしました。自己開示とは、自分の考えや感情、過去の経験を相手に伝えることです。信頼関係を築くためには、まず自分をオープンにする必要があります。
多くの人は自己開示を恐れ、相手に弱みや失敗を見せたくないと思います。しかし、逆に言えば、相手も同じように感じているのです。私が心理学の勉強をしていた時、学んだ一つの大切なポイントは、「人は相手が自己開示をすることで、心を開きやすくなる」という事実でした。
私は以下のポイントを意識しました:
1. 過去の失敗や苦労を包み隠さず話す
自分が一文無しであることや沖縄での挑戦を正直に話しました。それが私の情熱を裏付けるエピソードとなりました。
2. 相手の話を心から聞く
信頼を築くためには、相手の意見や考えを尊重することが必要です。ただ自分の話をするだけでなく、相手の意見に耳を傾けることで、会話が双方向になります。
3. 将来のビジョンを具体的に語る
ただ夢を語るだけではなく、心理学を活かして会社を立ち上げ、どのように社会に貢献していきたいかを具体的に伝えました。
信頼関係が出資を呼び込む
私が師匠から100万円の出資を得ることができたのは、決して偶然ではありません。自己開示を通じて信頼関係を築き、その信頼が出資という形で応えていただけたのです。この体験を通して感じたのは、「人とのつながりこそが最大の財産」であるということです。
心理学と実践の融合
ラボメン株式会社のスタートは、心理学の知識とそれを活かした実践の賜物でした。ピグマリオン効果(相手に期待をかけること)や自発的特徴変化(自分の行動が自分を作ること)といった理論は、人間関係を築く上で非常に有効です。
特に自己開示が信頼関係を生むという事実を実感できたのは、私にとって大きな学びでした。心理学を使いこなすことで、信頼を得て、困難を乗り越える道が開けたのです。
今後の挑戦
ラボメン株式会社は、心理学を活用しながらさらに成長を続けています。これからも「人とのつながりを大切にし、心理学の知識を活かして社会に貢献する」というビジョンのもと、挑戦を続けていきます。