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医療現場の思考実験No. 26 ~スピーチロック・ロック~
「思考実験」とは?
頭の中で推論を重ね、自分なりの答えを導く事です。答えが出なくても、そこまでの過程がとても重要だと思っています。
頭の中がLaboとなり、たくさんの実験を重ねる。
誰でもどこでもいつでもできる、頭ひとつあればできる実験なんです。
詳しくはWikipediaをどうぞ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E8%80%83%E5%AE%9F%E9%A8%93
医療現場に限らず、予期せぬ事態にぶち当たることがあります。
いきなりその問題を解決することは難しいかもしれません。
ただ、日々色々なことを想像し、自身の考えをまとめておくと、
急な選択を迫られた時に、自信を持って選ぶことが少しでもできれば
自分なりの正しい道を進むことができるのではないでしょうか。
というわけで、色々なお題を通して、思考実験を行うことで
自身を知り、様々な場面に対応できる力を鍛えておきましょう。
そしてもう一つ思考実験を行うことで重要なことがあります。
それは、同じお題でも様々な考え方がある事を知ることです。
様々な意見を知ることで
自分の”当たり前”が当たり前でなく、固定概念を崩すことが、
他者の理解へと繋がり、自身の考えの幅を広げるきっかけになればと思います。
私が”思考実験”が大切だと思った話は以下の記事にも書いていますので、
↓もご参照ください。
https://note.com/rabi4rtoa/n/ndbe1bbf14a05
では、前置きはさておき本日のお題に行きたいと思います。
スピーチロック・ロック
私はとある病院の病棟師長をしています。ここ最近は身体拘束を廃止することが推奨され、当院でもその流れで身体拘束はできる限り行わずに対応しています。しかし、どうしても職員の中には「動かないで」「おむつ触ってはだめ」「こけるから立たないで」など、言葉での抑制、スピーチロックをよく耳にします。それらも患者様の行動を抑制する行為であり、言葉遣いも含め、改善していきたいと思いました。そこで、病棟の目標として、新たなルールを作ることにしました。
「誰に対しても行動を抑制するような言動を行わないこと」
翌日、これを病棟会で全体に発表したところ、思いもよらぬ質問が返ってきたのです。
「そのルール自体が、私たちの行動を抑制していませんか?」
言われてみればその通り、これによって職員の言動を制限してしまっています。会えなく、目標の作り直しとなりましたが、どのような文言を作ればよかったのでしょうか?
揚げ足取りみたいですが、文章だけをみれば確かにそうかもしれません。その文章はルール内には含めず考えるのが当たり前かもしれませんが、そんなことを言ってくる人はもしかしたらいるかもしれません。そんな場合、うまく言い返せるものを用意しておけば良いのかもしれませんね。皆さんなら、どういう言葉に変えますか?
今回は以上です。是非コメント欄でみなさまの考えを書いていただけると幸いです。
ただ、他の人のコメントを否定することはしないで、自分の考えを述べていただき、色々な考え方があるんだなと言うことを知っていただければと思います。
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