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伊達朱里紗の赤五萬切りに嬉しくなってしまった話

Mリーグはセミファイナルが終わり、ファイナルに進む4チームが決定しました。
そのセミファイナルの最終日の話です。

私が応援するKONAMI麻雀格闘倶楽部は暫定4位。
この最終日でラスラスを引かなければ通過というポイント状況でした。

5位と93.9pts差

第1試合に出て来たのは、伊達朱里紗選手。
レギュラーシーズンはMVPを獲得。
セミファイナルの個人スコアは少しマイナス。
この当落線上のチームが信頼して起用してきた時点で既に嬉しくはなっていました。
保守的に見ればタキヒサの起用かなと思っていたので。

東1局に、EX風林火山の亜樹選手がKADOKAWAサクラナイツの岡田選手から8,000を和了り、迎えた東2局は伊達選手の親番ですが、岡田選手から先制リーチ。
最悪のシナリオとしては、ここで岡田選手がツモったり、伊達選手が放銃した場合、ラス争いに引き摺り込まれることです。
繰り返しますが、KONAMI麻雀格闘倶楽部はラスを引かないことが大テーマ。
そしてこの場面。

リーチを受けてドラ5つながら、さて。

白で仕掛けて18,000〜を目指したい形ながら、萬子は5萬が中筋ながら4萬は1-4萬が通っておらず、2枚セットで落とすには少しの勇気が必要。
索子は4ソーが現物で伊達選手からは3枚見え。
白は岡田選手の現物。

視聴してる側としては、まず放銃が怖いので、白を落として両面両面に受けて、聴牌すれば当然リーチ勝負かなあ。とぼんやり眺めていました。

熟考する伊達さん

で、嬉しくなったのがこちらの打牌。

赤5萬切り

えっ!
と声は出たのですが、白の仕掛けを残して混一色まで求め、4萬も後に打ち抜くことを決めたこの打牌に嬉しくなってしまいました。
私は麻雀素人なので、この選択が当然なのかもしれないのですが、ラスを恐れた腰の引けた打牌ではないことはわかります。
打点でぶつけるんですよね。
怖さで縮こまらない伊達選手の選択に、嬉しく、頼もしく、この人でKONAMI麻雀格闘倶楽部が負けても後悔しないな、と思えました。

この後、4枚目の1ソーを引いてノータイムのカンも見せてくれましたが、結局はもう1枚5ソーを引いて、5-8ソー本命と見て6ソーで放銃となりました。
視聴者は神目線なので、6ソーに手がかかった瞬間は「やめてっ!それアウトなんよ!」とは思うのですが、半分くらいはまあいいじゃないか!上等だっ!という気持ちになっていて、不思議な気分でした。

ファンは勝手なものでプロセスよりも結果を求めてしまいがちなのですが、そこを越えた感情を持ったことに自分でも驚き、したためておこうとここに記載している次第です。

来週に控えたファイナルも愚直に応援して観戦していくのですが、KONAMI麻雀格闘倶楽部の4人が何を見せてくれるか楽しみでなりません。
少しの幸運が訪れて、良い結果になることを祈っています。

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