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夏の一部

あー、暑い。
って、
1分間ごとに言っている気がするほどに、
暑い。

学校から帰って直ぐに
汗だくの体をシャワーで洗い流す。

夜ご飯は素麺ばっかり。

夜は網戸にして開ききった窓にへばりついて、
扇風機のタイマーを30分かけて、
暑い暑いって思いながら寝る。

朝は、不快な気持ちで目を覚まし、
すぐさま洗面所に駆け顔を洗うけれど、
水がぬるくてまた不快になる。

学校へ行く道も、
なかなか日陰がなくて、
少し歩いただけでも汗をじんわりとかく。

教室につけば、
かばんからいの一番に下敷きを取り出し、
全力で仰ぐ。

教室のエアコン、設定温度は27度。
全然快適じゃない。

熱が篭って
ほかの場所よりも2度温度が高い体育館。

男子は着替えるの遅いし、
教室はデオドラントの色んな匂いが混じって
気持ち悪いし。

ぶっちゃけ夏って1番嫌いな所が多い。

でも1番楽しい季節。
1番盛り上がる季節。

つまりは
こう思うどれもがすべて夏なんでしょ。
だから、好き。

特別教室のエアコンは程よく効いてて。

部活帰りにはコンビニで67円のアイスを買ってみんなで立ち食いして。

ふと気づいたように吹く夜の風は、
私を優しく包み込んでくれて。

キャミソールと半パンはとても身軽で。

夏休みは泳ぐ気はなくても海に行って、
靴下脱いで足を濡らしてはしゃいで。

明日のことなんかひとつも考えないで、
ただひたすらに
今を楽しむことだけを考えて。
ひとつひとつの些細な行動のどれもが
なんか夏っぽくて。
たまにいらないこと考えて。
落ち込んで。
でもすぐに忘れて友達とバカし合って。
夏ってそういうものでしょ。
青春する季節でしょ。


#イラスト #短編小説 #夏

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