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#シリーズ
僕と彼女を繋ぐもの《2》
夏休みが開けてから一週間がたった。
いまだに、あのときの感覚を忘れられない。
ちなみにこの前の写真は現像してもらった後、写真の出来に我ながら感心してしまい、
自分の部屋にあるこれまで撮った写真を貼っているコルクボードに同じように貼った。
見るのは僕だけだし、彼女の言っていたことは守れるだろう。
きっとあんな体験はもう二度と出来ない。
だけど、できることならもう一度、彼女を撮りたい。
この気持ちは
僕と彼女を繋ぐもの《1》
幼いころから、父親の影響で写真が好きだった。
一枚の額縁の中に、どこまでも果てしない風景が広がっている。
一度シャッターを切れば、二度として同じ風景は撮ることが出来ない。
僕にしか撮れない写真を撮りたくて、
いつも暇があれば、また、暇がなくても暇を作って写真を撮りに出かけていた。
高校生二年生の夏休みが、そろそろ終わろうとしている。
課題はまだ終わっていないけど、今日は写真を撮りたい気分の