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青山翠の人間性の観察

お久しぶりです、将官です。


突然ですが皆さんは何故「ご注文はうさぎですか?BLOOM」の冒頭で青山先生が登場するのか考えたことはありますか?

もちろん原作がそうだからというのもありますが少し踏み込んで考えてみてください。
この役目は1期ではココアが、2期ではチノが務めておりました。そのため私はてっきりリゼ辺りが役目を務めるのではないかと考えておりました。
しかし、実際には青山先生がこの役目を務められました。ここには必然的に理由が存在する筈です。
答えは「青山先生が観測者だから」です。追って説明します。

まず最初に青山先生は観測者であることについて説明します。これは単純に青山先生が小説を書く上で人間を観察していることを指しております。つまり、ココアをはじめとした人達をよく観察して考察する役割を持った特殊なキャラクターが青山先生であるということになります。
そのため青山先生の根本は観測者であると言えます。


次に観測者である青山先生が何故3期の最初に登場したのかについて解説をしていきます。
ごちうさ3期のタイトル「ご注文はうさぎですか?BLOOM」の「BLOOM」は”花盛り”という意味を持ちます。これは1期.2期.DMS.SFYの4作品を通して登場人物が様々なことを学び、成長して、その努力が実を結び花ひらくという、ある意味ではクライマックスの部分を担う3期にピッタリの題名となっています。
さて、ここで問題になるのは花びらは自らが花盛りであるということを考えていないという点です。花たちが花盛りを迎えることに気付けるのは周りでよく観察している人だけなのです。つまり青山先生の出番なのです。恐らく最初に青山先生が登場したのにはその意図もあると思います。

さてここまで私は青山先生のことを説明してきました。もう一度題名を見てください。今回は「青山翠」の人間性の考察であります。青山先生が小説家として活動する部分は青山翠の一部であり大切な側面ですが、他にも考えられる部分として人間「青山翠」の性質が挙げられます。端的に述べます。

青山翠は自己中心的な思考の持ち主である

というものです。これは決して悪い意味で言っているわけではありません。説明します。

ココアと千夜は振り回し隊として有名ですよね。そこに僕はある意味で青山翠も加わるのではないかと考えています。

青山翠が振り回すシーンとして例えば上の画像が挙げられます。これはシャロのスカートを覗き込む姿勢をとる青山翠に対してシャロが怒ってるシーンです。この時青山翠は決してスカートを覗こうとしたのではなく、人と目を合わせるのが苦手でしゃがんだ姿勢をとっているだけのつもりでした。

このように青山翠は決して悪気はないのですが周りを顧みずに行動し振り回すことがあります。これは周りを考えない、ある種の自己中心性からきているといえるでしょう。

実はマヤなどは青山翠が他人を顧みない人であることを理解していると見受けられる台詞も口にしております。

メグ「そっか、普通でいいのかな」
マヤ「待って!青山さんの普通は私達と違うのかもしれない」

それが上の画像のココア先輩の優雅なお茶会チュートリアルです。
青山翠は他人を顧みない行動をする人間ですが、そもそも「普通」とはその世の中の多くの人間が行う行動のことであり、マジョリティの側の行動のことを指します。そのため青山翠の普通は一般的な人々の普通とは違うのではないかとマヤは言っているわけです。


しかし、この普通ではない青山翠こそが小説家青山先生としての支柱であると考えています。理由は2つあります。
1つ目が普通になるということはマジョリティに位置することになり人間観察が出来なくなるからです。人間観察はそもそも人の群れから外れた位置に存在することで初めて可能となる行為であります。したがって普通から外れた青山先生は他の様々な人のことを観察する目が養われているとも捉えられます。
2つ目は青山翠のヒョンな行動が影響して生まれる作品があるかもしれないことです。これは完全に想像の域なのですが、青山翠の行動がココア達を含む他人に影響を与え、それを観察する青山先生にインスピレーションが湧くこともあるのではないかと考えています。実際に湧いたかどうかはともかく青山翠はある意味自由に観察対象に影響を与えることがあります。

例えとして、上の画像はスニーキングストーキングストーカーストーリーのワンシーンです。

このように青山先生は決してそのつもりがなくても無意識に観察対象に影響を与えていることがあります。これがもしかしたら小説のネタになるかもしれないと私は考えています。


さてここまで青山翠の人間性を見てきましたが如何だったでしょうか?
最後に青山翠の勇気の話をしていきます。

皆さんも経験あるかと思いますが自分から普通じゃない場所に飛び込む、みんなと違う行動をすることは勇気がいりますし、不安になりますよね。
青山翠は日常をそんな環境で過ごしています。本来なら不安になってもおかしくない、そんな青山翠の勇気になっているのは彼女です。

そう、真手凛さんです!
上の画像は青山翠との追いかけっこのシーンです。彼女は原稿の受け取りのため、いつでも青山翠を探し求めていますよね。

彼女は臆することなく青山翠の後を追ってきてくれます。それが青山翠にとってどれだけ心強いことか。みんなを孤独に観測する観測者である青山翠は真手凛に更に観測されることで安心を得ているといえるでしょう。やはり「大人は1つ支えをもっています♪」。

さて、色々と書いてみましたが如何だったでしょうか?
本日は青山ブルーマウンテン役の早見沙織さんのお誕生日とのことで大変めでたく存じ上げております。お祝いをもって締めくくりとさせて頂きます。また、お会いする日まで〜

早見沙織さんお誕生日おめでとうございます🎊

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