⑥さよならアラスカ
旅も後半。
図書館で過ごす時間が多くなったとは言っても、
何もそこでばかり遊んでいたわけではない。
スワードの町を探索していた。
女子が大好きなお洒落カフェや
アル中のためのブルワリーを巡ったり、
町の小さな水族館で
動物や他の生き物を見て楽しんだり、
レストランでサーモンを食べたり、
港で漁師たちを眺めたりしていた。
と、色々楽しんでいたわけだが、
私にとって最も楽しかったのは
やはり町全体がアートだったことだ。
あらゆる場所にミューラルアート(壁画)
があったり、
カフェや水族館の一角に
地元アーティストのアート作品が置かれていたり、
何とも見ていて楽しいのだ。
しかもそれらのアートは、
スワードの町らしさが出ている。
”その土地のアートを楽しむ”というのも、
私のアウトドア旅行の項目に加わった。
こうして1週間のスワード滞在を堪能した私は、
この1週間お世話になったキャンプ場を離れた。
このキャンプ場からの素晴らしい景色が、
私をスワードの町へ連れてきてくれたのだ。
そうでなければ、
私は和田重次郎氏を知ることも
スワードのアートに触れることも無かっただろう。
和田氏についてのエッセイはこちら👇
最後に港を眺めた私は、
行きに乗れなかった”アラスカ鉄道”に乗り込み、
スワードを発った。
鉄道に乗れなかった兎のエッセイはこちら👇
電車の中から見る景色に感動もあったのだが、
何ともセンチメンタルな気持ちになった。
旅の終わりに毎回感じるこの気持ち。
今回もグレイシャー国立公園と同様に
たくさんのことを学べた旅だった。
私はまたアラスカの地に立てるだろうか?
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