見出し画像

妊娠39週、計画無痛分娩 - 入院1日目

結局ベッドでだらだらしていたので9時頃に起きてきて朝食をとる。実家はヤクルトを定期購入しているのだが、ヤクルトを飲んで15分ほどで気持ちのいい便意がくるのだ。この日も快便だ。

昼過ぎに病院へ向かえば十分なので、暇だ。とりあえず出産が終わるまではお風呂に入れないと聞いたのでシャワーを浴びてみる。

なんとなく父も母も私もそわそわした状態で昼食。卵焼きや温野菜、みそ汁、混ぜご飯という、豪華なような質素なようなメニューで、旅館の朝食のような日常のようで日常でない感じだ。

父も思わず「気持ちの準備はできたか」などと聞いてくる。が、初めてだし計画無痛分娩がどんなものだかあまり分かっていないので準備できているとも言えず、分からないと答えた。これを機に10年くらい働かないで別のことをやるのもいいかもな、などと話題を変えてお茶を濁した。

13:30に出発しようかなんて言っていたのに13:15頃家を出る。

ちょうど別でやってきたパートナーと同じタイミングで病院の入口に着いたので、父と母は荷物をパートナーに渡し、すぐに帰宅していった。

車の助手席から降りようとした私に、運転席の父が「頑張れよ」といって私の髪をわしゃわしゃと撫でてきた。いつもは胎動を触りたくても私のお腹を触れないほどボディタッチが苦手で不器用な父だが、何かしたかったのだろう。

パートナーと共に受付で書類を出し、カーテンで仕切られたベッドが6床ある部屋へ案内された。着替えたら早速、点滴用の針を手首近くの外側(甲側)に付けられる。あまりの針の太さと痛さにショックを受ける。NSTの装置も付け、ベッドから動けなくなる。

さっきまでの自由が突然奪われ、ものの5分で「患者」になった。

14:50頃、普段の健診より強めの内診をされる。子宮口はすでに3cmほど開いてるらしく、バルーンは入れても出ちゃうだろうし要らないねと言われた。助産師さんから「幸先いいですね」と言われる。

この時の内診で子宮口が2.5㎝以下だとバルーンを入れると聞いていたので、第1の関門を無血開城した!

とくに何事もなくうとうとし、パートナーはいろいろ済ませたい用事があるというので16時頃帰宅した。16:30頃一旦NSTが外されたのでトイレへ行く。周りのベッドにいるパートナーたちも夕方くらいにいなくなった。

トイレから戻るとすぐにまたNST装置を付け、ベッドで読書などをして過ごした。18時半頃もまたNSTを外してもらい、トイレへ。美味しい夕食が出てきて、手首の針が痛い以外はただごろごろしているだけだった。

20:33に再びNST装置を付け30分ほど寝るが、寝返りしづらくもう寝付けない。23:15頃装置を外しに来てくれたので、トイレに行き、シートマスクをしたり、10回くらいスクワットをしたり、ちょっと動いたら0時頃眠りに落ちた。

初日はあっけないほど何もなく終わってしまったが、ほかのベッドからはカーテン越しに「うっ」とか「痛い」とか聞こえてくる。何をやっているのだろうか・・・

いいなと思ったら応援しよう!