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育児をしながら働きたい人はいるのか
どこでもらったか忘れてしまったが、妊娠時にもらった小冊子の「妊娠・出産・育児をしながら働くための制度は?」という記事を見ながら、育休の取り方を考えていた。
そこでふと思った。育児をしながら働きたい人はいるのか。
育休制度は「キャリアを諦めたくないし、育児もやりたい」人のためには大事な制度だが、そんなスーパーマンになりたい人はどれくらいいるのか。仕事と育児の両立は、どんなに制度が整ったとしても心身ともに負担が大きいはずだ。
多くの人は経済的な理由で育休を取得し、復職を検討しているのではないか。なんだか育休制度の充実は素晴らしいものだという風潮があるが、本来は、できれば育児だけ、もしくは仕事だけに専念できる状況のほうが望ましいはずだ。
私の母世代は多くの人が専業主婦になり、母親は育児に専念していた。いや、できていた、という表現のほうが合う。私の両親は若くして親になったので当時新入社員だった父の給与は少なかった。それでも母は働くことなく、父の収入のみで生活できていた。
もちろん、母の時代に働き続けたかったが諦めざるを得なかった人もいたと思う。しかし、一昔前の「働き続けたかったが諦めた人」の数と、現在の「(働きたいわけではないが)経済的な理由で働かざるを得ない人」の数を比べたら後者のほうが多い気がする。
私は専業主婦になっていいなら、一旦仕事のことを忘れて10年くらい専業主婦になりたい。子育てがひと段落したら就職するか、新しいビジネスをはじめるか、仕事での自己実現を考えたい。元々仕事は好きなのだ。
だが、10年もの間、家庭収入の半減は非常に困る。結局、短い育休の後に無理やり復職するしかないと思っている。