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1年ぶりにビールを飲むと、うまい!とはならなかった

20歳のときにビール大国チェコに住んでおり、一日中ビールを飲んでいるような生活をしていた。

その後日本に帰国してからもあちこちのビアバーに出かけ、クラフトビールを見つけては試す日々。長年にわたりビールは私の生活を潤し続けてくれた。

妊娠中の37~38歳にかけて、はじめてビール(アルコール全般)なしの生活を送った。それも約1年間。「産後1か月経ったらビールを飲む」と決め、産後やりたいことリストに加え、心待ちにしていた。

しかし、「授乳中でも少量ならアルコールを摂取してもよい」とか「缶ビール1つだったら2時間空ければ授乳してもよい」とか、都合のよい情報をたくさん見つけたので、産後1週間ほどで早速飲んだ(笑)

ちなみに1年ぶりのビールは愛媛県DD4D BrewingのIPAだ。

一口目の感想は「うまい!」とか「生き返る!」とかではなく、過去に訪れたビアバーの楽しかった思い出が走馬灯のように押し寄せる、というものだった。

どこのお店とは決まっていないが、夜のビアバー独特の少し薄暗くて暖色系の照明が灯り、アルコールの匂いが充満し、親しい人ととりとめのない話をする楽しい気持ちがぐわっっと押し寄せた。妊娠中に忘れていた感覚だ。

妊娠中たまにノンアルコールビールを飲んでいたが、この感覚にはならなかった。アルコールの香りも大事な要素な気がする。

結局、私にとってビールは「思い出」なのかもしれない。旅することと同じで、日々のルーティンから解放され、楽しく穏やかに過ごし、時が経っても気持ちが蘇るものなのかもしれない。

肝心の味の感じ方だが、正直以前のように「ごくごく、ぷはー」もしくは「あぁー、うまい(しみじみ)」とはならなかった。久しぶり過ぎるアルコールの匂いに若干やられ、グラス半分ほどで満足してしまった。

4月のBeer Expoは余す所なく楽しみたい。少しずつアルコールに慣れながら、出展ブルワリーを予習したりカンファレンスのアジェンダをチェックしようと思う。


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