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妊娠39週、計画無痛分娩 - 入院2日目(出産!)


陣痛促進剤の開始

いつも通り4:30頃尿意で目が覚め、トイレへ。朝6時には部屋が明るくなり、6:30からNST装着、7:00から陣痛促進剤を開始するのでそれまでに歯磨きやトイレを済ませてくださいと言われた。

今さらながら、陣痛促進剤って錠剤?注射?と不安になりスマホで調べる。どうやら点滴らしい。痛くありませんように。

カーテンで仕切られた6人部屋には、同日に入院した人もいたのだが、この時点でどこかへ連れて行かれた。一昨日からいると思われるお向かいさんは「今日は促進剤はお休み」と言われていた。カーテン越しに聞こえる会話に耳をそばだて、私の未来はどれになるのだろうと不安になる。

6:54、何か中で弾けた感じがする。なんだろう、急にちょっと痛い。

7:00、陣痛促進剤開始。栄養と促進剤の2つの点滴だった。さきほどの痛みは張りのよう。お腹が張っても痛みがこなかったり、促進剤を打ちすぎてしまったら中止して明日やり直しだそう。できれば今日で終わらせたい。

寝返りをしたら水っぽいものが流れた気がする。7:30の回診で伝えると、確かに水っぽいからまた来るといい、7:40頃に別の助産師さんがpH?を調べ、内診し「高位破水」と言われる。完全破水ではなく、一部破水したようだ。入院してから破水するなんてラッキー。感染症がないかどうか調べるため(?)採血もされた。

8:00、再度回診にくる。少し前に子宮がぎゅっと痛くなったが、まだ麻酔には至らないそう。促進剤の量が25に増やされた。

8:20、パートナーが到着。私の写真を撮るならかわいく撮ってと言ったが、無理と言われる。まぁそうだよね。

8:45、トイレへ。少しうんこも出る。高位破水しているので、羊水がチョロチョロ出ている状態。

9:10、麻酔の針を入れる部屋へ移動し、心電図、酸素濃度を測る人差し指のやつ、血圧計を付けられて待機。9:40頃麻酔医が来て処置。「ここが一番痛いところ」と言いながら針を入れたが、全然余裕で耐えられる。
と思ったら、その後の押される感じがめちゃくちゃ痛い!一番痛いところ違うがな!

子宮口が5cm開いたら麻酔を入れ始めるらしい。時々かなり痛いので早く麻酔を入れたい。

10:20、トイレに行ってから部屋へ戻る。お試しで少量入れた麻酔が効いており、少し右脚が痺れている。麻酔処置に待っている間、パートナーは陣痛について予習していた。

10:35、少し促進剤の量を増やせそうとのことで35に。

11:10、促進剤45。さらに痛くなりはじめる。

地獄の2時間

促進剤が多かったのか、2分間隔くらいで陣痛が来て、必死にゆっくり息を吐こうとするけどそれどころじゃない。ふー!、ひー!、しー!、あー!!と声で逃す。

痛いからといって息を止めたり食いしばると子宮口が開かないらしいので、イメージとしてはゆっくり息を吐きながら脚や腕を弛緩させるとのこと。痛すぎてそれどころじゃないので物理的にパートナーに呼吸に合わせて腕を下げてもらう。助産師さんはうまく脚にも圧をかけながらさすってくれたが、パートナーのさすり方は軽すぎて意味がない&呼吸と合ってなくて邪魔だったので、腕を引っ張ってもらった。

11:37、診察。子宮口は3.5cmだけど熟化が進み薄くなってるので、お部屋の空き状況次第で分娩室に移動しましょうと言われる。そんなことより早く麻酔を入れてくれ!

12:30頃分娩室へ移動。2分ほどしかない陣痛の間に急いでトイレへ行き分娩台へ。子宮口5cm。麻酔医が来るまでの陣痛2回くらいは助産師さんもいたのでうまく肛門を押してくれたが、いなくなってからは死にそうに痛いし、陣痛のたびに羊水が流れる感覚と、胎児の頭が下がって来ている感覚がある。

生理痛はかなり重いほうなのでそれ以上痛いことなんてないと思っていたが、この陣痛タイムは想定外だった。生理痛は腰が痛くなるのだが、私のこの陣痛は子宮が刺すように痛く、「無痛分娩は自然分娩の陣痛の1/3の痛さ」はあり得ないと思った。

麻酔、そして楽勝なお産

12:40頃、ようやく麻酔医が来て麻酔してくれる。はじめのうちは鋭い陣痛が続いたが15分くらいでだいぶ軽減され、40分後(13:20頃)には陣痛が「うんこが出る直前の圧迫感」くらいになった。麻酔の効果が神過ぎる。

13:30頃、アロママッサージが始まる(笑)さっきまでの地獄は一体。

14:10、診察。子宮口9.5cmくらいとのことで、助産師さんが少し刺激してほぼ全開に。この後、完全破水するか胎児の頭が下がってきたらいきみ始めるらしい。全く痛くなく、パートナーと穏やかな時を過ごす。LINEもできるし余裕だ。

15:11、助産師さんに介助してもらい、完全破水。以降、張りが強くなったら(=陣痛がきたら)いきむことをパートナーと二人で繰り返す。パートナーがNSTのモニターをチェックし、数字が高くなるところで「もうすぐ来るよ、今だ!はい、1,2,3,4,5・・・」と言うのに合わせて私がいきむ。分娩室には私とパートナーしかいないので、わりとセルフ分娩だ。

時々モニタールームでNSTの波形をチェックしている助産師さんが分娩室に来て「赤ちゃんが苦しそうだから次の陣痛はいきむの無しね」などと指導がはいる。ちなみに痛みは全くないが触覚はあるので、力を入れるのは問題なくできる。

17:00頃、手練れっぽい助産師さんがきて内診。もう頭が見えてる、髪が黒々してるのはお父さん似だねーとのこと。その後も同じように二人で「はい、1,2,3,4,・・」といきみを続ける。

分娩は排便と同じ

18:00、医師の診察がある。いい位置まで降りてるので、これからは陣痛がきてもいきまず、しばらく待てと言われる。

おそらく18:45頃、胎児が1番狭いところでスタックしていて苦しそうなので、サポート(吸引&会陰切開)が入ることになった(ガーン!)。助産師さんたちが準備を始めお産開始となる。

全く痛くないので、本当にただうんこを出す感覚だ。合図の通りにいきむと血とうんことともに胎児が出てきた!

19:05、誕生。後ろに控えていた謎のおじさん(後で小児科医だと分かる)と助産師2名で胎児のケアが始まった。産声が控えめでかわいい。赤ちゃんらしい良い色とも言われた。

産後の処置など

パートナーは一旦退散し、臍帯血をとったり、胎盤を出したり、会陰を縫ったり、悪露を出したり、私の処置が同時並行で進められる。麻酔のおかげで全く痛くない。いろいろなスタッフが私の着替え、部屋の掃除、赤ちゃんのケアなどテキパキとそれぞれの仕事をこなす様子を見ていた。

そうこうしているうちに20:00頃に父と母が新生児のガラス越しの面会にやってきたのでパートナーもそちらへ行ってしまった。私だけまだちゃんと赤ちゃんを見れていない。部屋には誰もいなくなり、スマホも水も遠くに置いてあり、部屋の真ん中で股を広げて何もできない時間が続いた。

20:40頃ようやくパートナーと赤ちゃんが部屋に戻ってきて、21:05まで親子3人で過ごす時間として与えられた。あわただしく写真を撮り、パートナーは帰宅した。

22:00頃、麻酔のカテーテルを抜き、23時には病室へ移動。夜中の1:00に一度出血の状態を見る診察があり、ようやく長い一日が終わった。

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