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母は偉大

産休に入り、母親と過ごす時間が増えた。

母に予定がなければ丸一日一緒にいることも多い。母を観察していると、改めて母って母なんだなと感心する。

まず、当たり前に家事をしている。朝起きて洗濯し、ベランダに干しに行く。朝食を作って食べ、私用にスープやゆで卵などを用意しているときもある。掃除機をかけ、庭に水やりをし、時々床を拭いたり、ソファのクッションを直したり、午前中はテレビを見ながらも家事をこなしている。

午後は私と出かけたり、美容院や習い事に行くことが多いが、夕方には夕食とお風呂の準備をして、ご飯前に風呂に入る父に声をかける。

母はずっと専業主婦なので私とは少し感覚は違うかもしれないが、私だったらたまには父がやれとか、今は私が居座っているので私も手伝えとか、思いそうなものだ。

それにもう60を過ぎているので手抜きをしてそうなものだが、そんな感じはない。改めて、家が保たれているのは母のおかげなんだなと思った。

母が母なんだなと思う2点目は、娘(私)のことが大好きなところ。私が産休に入ったら一緒に行きたいところ、やりたいことをいろいろ考えていたようで「今日は園芸店に行かないか」「この展示をやっている間にここに行きたい」など、私とお出かけしたいところがたくさん。出先では私が疲れていないか観察している。

家にいるときも、食事やおやつを出してくれるし、他愛もない話で結構盛り上がる。実家に居座りやがって、みたいな雰囲気はなく、ウェルカムされていると思う。

3点目は、孫(これから生まれてくる子)のことも私以上に楽しみにしているところ。「おばあちゃん」になるのは初めてだが、3人産んだ「母」なので、子どもが生まれる実感が私以上にあるのだろう。胎動が激しいのを見て「もう出てきたいの?もうすぐだよー」などと声もかけている。

私がふるさと納税やベビーファーストで買いそろえたベビー服を見て「小さくてかわいい」とうきうきしている。

先日、未開封だったベビー服やベビー用品を開けて、衣類に水通しをしようとしたのだが、どうやら私は下着(肌着)しか買っていなかったようで、その上に着る服がなかった。下着姿の上にタオルなどを巻けばいいと思っていたのだが、母は「それじゃああんまりだ。買わせてほしい」と言って、カバーオールというのか、ベビー服を買ってくれた。しかもお高いミキハウスで。

デパートの子供フロアで目についたぬいぐるみも買っていた。おばあちゃんは財布のひもが緩くなるのか?


母は、基本的にテンション低めであまりはしゃいだり高い声を出したりしない落ち着いた人だ。そんな母が、家族にエネルギーをかける姿は尊敬する点が多い。

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