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「なんで港区女子にならなかったの?」

パートナー曰く、私は化粧して態度を変えれば港区女子に見えるらしい。たいていの女子はそうだと思うけど。

ドラマを全く見ないので「港区女子」と言われてもあまりピンとこないが、キラキラ媚媚した女子と認識している。

20代の女性を中心に、港区界隈(六本木、乃木坂、麻布、赤坂、高輪など)をオフタイムの活動拠点とし、ハイスペック男性たちを結婚相手として狙う女性たちのことを示唆する

https://fujinkoron.jp/articles/-/9922

パートナー曰く、港区女子は必ずしも金持ちにたかっているだけではなく、自身も優秀で成功していたりするらしい。

彼は小学生のときから私立に通う、いわゆる「おぼっちゃん」であり、周りの女子はいわゆる港区女子なのだそう。私のことは「敢えて」選んだらしい。

さて、「なぜ港区女子にならなかったの」と無垢に質問してくる彼にどう答えたものか。

キャピキャピした女子が苦手とか、リベラルだからとか、いろいろ考えたけど、多分あれだ。旅が好きだからだ。

大学生のときから長期休みごとに一人旅に出た。青春18切符で各地をめぐり、海外にも随分行った。1年間東欧に滞在した際はロストバゲージに遭い、Tシャツ2枚を交互に着ながら夏を過ごした。

貧乏学生だったので、現地のフリマで50円とかの服を買い、周りのヨーロッパ人はあまり化粧をしないので私も常にすっぴん。1年間髪も切っていない。若かったし、貧乏だったとはいえ、いろいろなものをそぎ落とした生活をしていた。

1年以上の東欧滞在を終えて帰国するときは、リュックサック一つ。物への執着が完全に無くなっていた。(ロストバゲージしていたのでスーツケースを持っていなかったのもある)

貧乏学生を卒業後も、この身軽さは加速する。

快適な旅のため、レーシック手術と全身脱毛をした。これで液体と刃物を持っていく必要がないから、飛行機の預け荷物がなくなる。決してモテようというモチベーションではない。

バイクの免許を取って、公共交通機関では行けない場所や時間を求めて、もっと自由で気ままな旅をするようになった。

こうしてどんどん港区女子のようなきらびやかなパーティー生活からは遠ざかっていった。

今思えば、大学生のときになんでもいいからサークルに入って、イケメンたちと合宿などに行っていれば、港区女子に近づいていたかもしれない。

港区女子は経験していないのでどちらが良いとは言えないが、20代は1回だけ。全力で楽しめばなんでもいいと思う。

アラフォーの今は、化粧品が必要になり、液体無しで飛行機に乗るのは無理。やはり20代のような旅は20代だけのものだ。

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