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なぜ我々は"組織づくりの実践知"を社会に届けたいのか
こんにちは、PeopleTech事業を展開するアトラエの川上(@_YukiKawakami)です。今は、組織力向上プラットフォームWevoxのカスタマーサクセスと事業開発を担っています。
このnoteでは、現在採用担当でも何でもない私が、2024年12月にアトラエが実施するアドベントカレンダーのテーマとして「#組織づくりの実践知」を設定した背景をお届けします。
採用広報を担う方、テーマにそもそも興味がある方、アトラエという会社に興味を持ってくださる方。そんな方にとって、何か少しでも良い記事になれば幸いです。
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この会社は抽象度が高すぎる
我々は、125名(2024年9月末時点)の仲間と共に、「世界中の人々を魅了する会社を創る」というビジョンを実現するために集まるチームです。
このチームでは、ルールよりも倫理観を重んじ、性善説に基づく運営により、意欲ある人が無駄なストレスなく働けることで、エンゲージメントとパフォーマンスの双方が高いチームづくりを実践しています。
そんな我々は、お客様や社外の方から「アトラエさんは思想が強い」「カルチャーが濃い」「特殊な組織形態だと思う」といった言葉をよくもらうのですが、それらの言葉にはいつも「実際にどんな組織で何をやっているのかが分かりづらい(アトラエをうまく表現できない)」という声がセットでついてきていました。
そう、この会社は抽象度が高すぎるのです。
四方よしの認知戦略
そんな抽象度が高いアトラエの出している情報は、抽象度が高い表現のまま出ていることが多いように振り返りました。
試しに、採用広報におけるコンテンツを「事業と組織」「抽象と具体」といった2軸で分けた象限で整理すると、以下のような比率で自発的露出をしているようです。
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我々は、ユニークな組織づくりをしている会社として、ありがたいことに取材を受けることもあるのですが、外部の方から取材を受ける場合は、具体 × 組織の領域に関するものが多いです。その時はもちろん、アトラエというユニークさや具体的な取り組みをわかりやすく伝えることにフォーカスします。
前提として、わかりやすく伝えることは良いことです。
一方アトラエの仲間たちは、わかりやすくなることの良さは十分に理解している上で、「わかりやすさを優先してしまうことの怖さ」が同時に存在するのだと頭だけではなくどこか身体的に理解しているメンバーが多いのだと思います。
情報を言語に圧縮する過程で、本来伝えたいものの一部が欠損し、アトラエというチームの輪郭が正しく伝わらない。それならお互いの幸せのためにわかりやすい言葉には言語化したくない。そのまま肌で感じて欲しい。そんなプライドが良くも悪くもあるのだと思います。
結果として、「アトラエという理想を大きく描く会社が、日々どのような葛藤をして組織を創っているのか?」といったビジョン実現のプロセスを伝えることを、自発的かつ積極的には行なえていなかったのだと整理しました。
中にいる自分自身も、言語化しない方が情報が多く伝わる可能性があると整理した身でもある(以下note参考)ので仕方ないな…とも割り切れなくもないのですが、これって誰も幸せにしてなくないか?傲慢じゃない?と思い立ち、アドベントカレンダーをやる意思決定に繋がります。
アトラエがただの哲学集団で終わらないように、目指す世界を実現するための日々のリアルな実践の数々を社会に届けることもフォーカスしよう。
そんな想いのもと、今回のアドベントカレンダーのプロジェクトは、3名のボトムアップの動きからスタートしています。(私はたまたま、まとめ役を担っているだけです)
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実践知へのこだわり
我々が強みと認知されている組織において、抽象的な話ではなく具体的な話をしよう。さらには、理論ではなく実践にひたすら目を向けよう。というのが、今回のテーマです。
我々は理論はもちろんのこと、実践知をとても大切にしています。
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一般的には、「分かりやすさ」が故に、理論知が好まれる傾向があると思います。その背景には、今まで向き合ってきていた複雑な課題を解き明かしてくれる理論や構造から生まれたフレームワークの安心感や、導入検討をする上での決裁の取りやすさ(≒説明しやすさ)の重要性など、理由は数多く存在するでしょう。
私は、人は"分からない"といった曖昧な状態を避け、分かりやすさを優先しがちであると考えています。ついつい「何したらいいですか」「こういった課題はどう解決すれば良いのですか」といった正解を求めたくなってしまうものです。
しかし、理論だけではヒトや組織は変えられませんし、動かせません。だからこそ、理論偏重型の「机上の空論」で終わらせないために、一人ひとりが目の前の人や組織に向き合い、小さなことからでも実践することをとても大事にしています。
例えばWevoxでは、仲間と共に実践を通して学習ができる場を提供しているのもこだわりの一つです。
ありがたいことに我々は、組織創りについて『一橋ビジネスレビュー』及び『シンガポール国立大学(NUS)』のMBAにケースとして掲載されたり、働きがいのある会社ランキング国内1位、アジア5位※を獲得したこともあり、「組織づくり」で注目されることが多いです。
※Great Place to Work® Institute 2019年版「働きがいのある会社」ランキングBest Workplaces 1位(100人未満の部)、Asia's Best Workplaces 5位(SMALL AND MEDIUM)
長く述べてしまいましたが、そんな我々だからこそ、一般論や綺麗事ではなく、理想の組織づくりに奮闘している日々の実践をリアルにお伝えすべきだと考えています。
このアドベントカレンダーが、日々悩みや葛藤と戦う多くの組織づくりの実践者の方々にとっての血肉になれば幸いです。
さいごに
私自身、アトラエという会社のケイパビリティは「人を魅了できること」だと思っています。ただ、それはオフラインのゲリラ戦で最も効力を発揮する良さでもあります。
今回のアドベントカレンダーでは、丁寧にトンマナを揃えることもしませんし、事前チェックも頼まれない限りしません。書くテーマの指定も特にしていません。
アトラエのメンバーにとって、社会にとって、顧客にとって、組織づくりに奮闘する実践者にとって。Atrae is Me.というコアバリューが指す通り、それぞれがアトラエの表現者として責任を持って、全てのステークホルダーに向けて実践知をお届けします。
我々にとって、アドベントカレンダーもまた組織づくりの施策の一つです。
チームや自身の実践で得た学びを暗黙知から形式知へと変え、形式知として社会に届けて魅了する活動を全員で行う。テキストという媒体を用いても届ける努力をすることで、アトラエのケイパビリティを拡張させる活動なのです。
これからアトラエの仲間がさまざまな観点で「組織づくり」を捉え、日々悩み、実践することではじめて得た実践知を読めることを、私自身も楽しみにしています。
気になる方は是非、私と一緒に #組織づくりの実践知 を追いかけていただけると嬉しいです。(多分私も実践知を届けるパートで再登場します、多分ですが)
そんなアトラエでは、採用も積極的に行なっています。年末年始のキャリアの内省をする際に、アトラエの組織と事業へのこだわりやたくらみを是非聞いてみてください!(カジュアルにお話しましょう👀)