ダイヤモンドファンによるM-1 2022感想
長かったM-1が先週末で終わっちゃいました。
どのお笑い賞レースも、こんなに長い間一喜一憂して過ごさせられたわりに終わる時はあっさりだよねぇと思います。お笑いに興味のなかった頃に観たM-1はOP長くて全然始まらないしCM多いしって印象だったけど、お笑い好きになってから観るM-1は一瞬すぎて困る。TwitterもチェックしたいのにCMもM仕様にされたら休憩できないし。もっと合間に心の準備させてください。敗復の出番順抽選会が始まったと思ったらもう優勝者決まっちゃうんだもん、夏からちゃんと追っとかないと最終日だけじゃ短すぎてもったいないよね。
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優勝はウエストランドさん!去年に引き続き2020年ファイナリストが優勝して、M-1 2020ファンとしてはかなり嬉しかったな😊M-1 2020は私がお笑い好きになったきっかけであり初見ウエストランドの場でしたが、あの時と同じ10番目という出順で、続けて最終決戦で同じフォーマットのネタで勝負する強さが格好良すぎました。でもこの格好良いサクセスストーリーがウエストランドらしくなくて笑っちゃう。まんまと感動しそうになってる自分はMの手のひらで転がされてるし、いや簡単に感動なんかしてやらないぞ!と耐えてる自分は井口さんの手中ですね。とにかくおもしろくて最高の漫才でした。本当におめでとうございます🎉🎉
他の初見ネタの中では、ロコディの1本目とさや香の1本目、男ブラが特に好きでした。(カベポ、ダイヤモンド、キュウは残念ながら初見ではなかった)
舞台を縦に使う発想が!とかボケ数の多さが!とかよく言われてますが、大喜利とそれに合わせた動きがおもしろすぎて単純に1番笑ったのがロングコートダディでした。大喜利ライブのおもしろい流れが4分でぎゅっと詰まってて最高でしたね。私は「結び方わからんから靴紐持ちながら走ってる奴」推し!太ってる奴が最後にたくさん抜かされる時、異常に小股で走る靴紐の奴も登場してうれしかった😊
さや香の、おもしろすぎる人同士だったらあんな会話の展開が起こってもおかしくないんじゃないかって思わせる流れの自然さは天才的でした。今年のさや香はすごいと風の噂でなんとなくは聞いてましたが、詳細を知ることなくM-1決勝で初めてこのネタが見られてラッキー✌️トップバッター引いたらからあげ4で大会を壊すつもりだったとか聞いて、もちろんそんな世界線も見てみたかった気持ちもあるけど、きらびやかなMの決勝にふさわしいこの漫才を危うく見逃さなくて本当に良かったという安堵の気持ちの方が100倍でかいです。
男性ブランコは架空すぎる設定にお客さんを取り込むのが上手すぎる🎶音符運び師なんて誰も知るわけないし、ネタを見終わった後もどういう仕事なのかは結局理解できずじまいなんだけど、おもしろかったからまあいいかってなっちゃう。お笑いに興味のない友達(M-1見てってしつこく言った)は「この人たち1番おもしろーい!」って言ってました。私はこのツイートの動画2本を見て「生きててよかった…」って思いました(大げさ)
時系列前後しますが、敗者復活戦もアツくて最高でした。例年よりもよくライブで見る好き芸人が準決勝にたくさん残ったので、なんか寒そうな場所でやってる楽しい寄席を無料で見れた✌️という感覚。オズワルドには去年とはまた違う重圧が今年もかかっていたと思うので、確実に笑いをとって票を集めて、決勝に向かう姿はさすがだなと思いました。来年もM-1でオズワルドの漫才を見るのが楽しみなので、今はしっかり休んでほしいな。ママタルトのマクドナルドとかストレッチーズの水掛け論とかもうちょっとウケてもいいでしょ?って悲しさが残るコンビもいましたが、令和ロマンがおもしろすぎちゃってたので大満足です。これだけ爪痕残せちゃえばあとは結果が勝手に令ロ側についてくるでしょ!!😊
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ここから先はちょっと暗重いです。タイトルの時点で暗そうだな〜って覚悟してもらえてるかなと思うけど、不安だったらここでやめといた方がいいかもです。
私はダイヤモンドのおもしろ荘新規(by小野)なので、応援し始めて2年近くになります。去年2回戦で一度落ちてしまったこともあって、今年は1つ1つの予選をしっかり応援していこう!と意識できた年でした。去年後悔した点でもあるのでそこに関しては満足。たぶんお2人ともエゴサするタイプなので、少しでも視界に入り込めてたらいいなぁと思っています。
小野さんが「Mの準々々!」「Mの準々!」「Mの準!」とかツイートするたびに同じ言葉を使って応援していたら、いつのまにかMの決勝に辿り着いたのは夢みたいでした。このふわふわした気持ちを1人で抱えるのが無理になっちゃって、これを機に他のダイヤモンドファンの方をフォローさせてもらったりリア友にお笑い好きだということを打ち明けたりしました。ニューヨーク好きの友達とMの話ができるようになってうれしい。間違いなく今年のM-1は私のお笑い好き人生のターニングポイントです。
そしてMの決勝、私の最推しおもしろ漫才師ダイヤモンドは会場が盛り上がりきった7番目に呼ばれ、最下位をとってました。7261組中の第10位だから本当に胸を張るべきことなんだけど、手放しに喜べない自分が悔しい。お笑いライブで見るのと全く同じあのおもしろネタをキラキラのステージでミスなく完璧に再現してて、やり残したことなんて1つもないのに、周りから聞こえるウケ量が違いすぎて違うネタかと思いました。他のコンビのネタ中は審査員や司会者の笑い顔がカットインしたりするのに、ダイヤモンドのネタはびっくりするほどダイヤモンドだけがしっかり映ってました。様子がおかしい野澤さんが演説みたいに歩き出すところ、初見のときはもう笑っちゃって仕方なかったのに、画面の中のお客さんは冷静にその姿を見てました。あそこで演説始まるのってそんなに想定内??そんなぁM-1決勝って世知辛い場所だなぁ、あんなにおもしろい漫才が評価されない場所ってあるんだな〜〜って泣いちゃいました。
1回戦が始まってから5ヶ月間、こんなにもずっと頭の片隅にM-1があり続けたのは今年が初めてでした。決勝進出が決まってから、Twitterとか表面上では「うれしい〜!!優勝してほしい!!」とか言っときながら「好き芸人が急に売れちゃうかも」「劇場全然行けてないのにこのままもっと遠くに行っちゃいそうで怖い」「売れるのはまだ待ってほしい」「新規ファンが大量に増えそうで不安」みたいな良いことだけじゃないいろんな思いがたくさん浮かんできては、無理して何も考えないようにしていました。準決勝進出すら夢みたいだったのに決勝進出という信じられないことが起きて、優勝という信じられないことが起きても今なら全然おかしくない気がしてきて、正直怖かったです。ダイヤモンドのことは日本一おもしろい漫才師だと信じてるけど、とんとん拍子に話が進んでまさか今年そのチャンスが回ってくるとは思わなかった。普段劇場に行けてない弊害。良くないファン。ダイヤモンドには日本一になる力があるのに、私に時間とお金と余裕が無いせいで、素直に全てを喜べなかった2週間でした。本人たちが優勝したいのなら応援したい、の気持ちでエールを送ってはいたけれど、三連単は1位にできなかったし、全力で優勝を祈れなくて本当にごめんなさい。なのにいざ銀色の点数が並んで、審査員から批評される姿を見ていたら、お2人が憧れていたM-1決勝の舞台が嫌いになりかけてしまってごめんなさい。
今はいろんな芸人さんのYouTubeとかラジオで感想聞いたりして慰められてる期間です。ゆにばーす川瀬さんがツイキャスでダイヤモンドファンにとってありがたいことを話されていたのでぜひ聴いてみてほしい。今のところニューヨーク、ダイタク、かまいたちのYouTubeは見ましたが、ラヴィットとか観るので忙しくてまだまだ追えてません。M-1は終わった後も楽しめて最高。(このままじゃいろいろ見逃しそうなのでダイヤモンドファンなら絶対見とくべき動画とかラジオがあれば教えてください)
苦労とか裏側をいろいろわかってくれてる芸人さんだから安心して見聞きできるけど、一般人の方の感想には地雷がたくさんあって怖い。賞レースの感想とか考察とか探しに行って読むのは普段大好きなんですが、今回は自粛気味です。敗復の令ロおもしろかったからもう1回見たいな〜と思って気軽にYouTubeに行ったら「〇〇よりおもしろい」「なんでこっち落として〇〇を上げたんだ」みたいなわざわざ名前出してまで…なコメントが目に入ってきて奇襲されます。所詮これが世間の声なんですよね。世の中には自分が今まで知りもしなかったものの一面を知っただけで公の場で平気で批判できる人がこんなにたくさんいるんだなぁって震えました。骨折を跳ねのけて、衣装を変えて、ネタがより強くより面白くなるようにファンも引くほどいろんな場所で叩いてきたこと、それらを知らない人のたった一言が痛すぎる。お笑い賞レースを誰でも見られる地上波でやることがこの賞レースの価値を上げていて、だからこそ芸人さんたちの夢がそこにあるってことは知ってるつもりだけど、ダイヤモンドのお2人はエゴサしてこれらを見つけてしまうんだろうなぁって想像するほど悔しいです。
最下位でごめんって謝られたけどそれは違うよ!
M-1の決勝で漫才をするダイヤモンドは今までで1番輝いてました。1番大好きな芸人をMの決勝の舞台で見られるなんて、こんな幸せなファンにはなかなかなれません。
2年前お笑いとダイヤモンドに出会えて、おもしろいと思えて、今日も大好きでいられる人生でよかったと心から思っています。ダイヤモンドのおかげで今年のM-1が最高に楽しく忘れられない思い出になりました。
本当にありがとう!!
野澤さんの顔が話題になって、早速ラヴィットや有吉の壁、元旦番組に呼ばれて忙しそうなダイヤモンドを見て、売れるの怖かったくせに「このまま売れちゃえ!」と思い始めた自分がいます。
来年のM-1で、小野さんが野澤さんとダイヤモンドで優勝する世界線が楽しみです。
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