タイトルなし

毎日何のために生きてるのか分からない
何のために歯を磨くのか分からない
何のために朝起きるのか分からない
何でこんなに灰色だけの世界なのか分からない
ずっと目を瞑って寝ているふりをしている
何で俺はこんなに変なんだろう
普通になるために足りない心のパーツを知りたい
皆が毎日唱えてる魔法の言葉を教えてほしい
あるんでしょ?なかったらなんでそんなにいきいきとしてられるの?
言われたことをはいはい言ってこなすだけのロボットになりたい
大人ってなんだろう、俺はいつまで社会の子供扱いなんだろう
俺なりにしっかりしてるつもりなんだよこれでも
でも好きなものを好きと言って否定されて
したいことをして否定される
跳ね返す強さもない俺はロボットになった方が幸せだろう
生きるにはあまりにも意味のないこの世界で必死に人はこの世界に意味を見出だそうとする
俺には探す力もない
常にボーダーすれすれのところで生きている
ボーダーを見極める力はついた
ボーダーが見えないところまで飛べた時は1日中寝ている
こんな世界は一秒でも長く見ていたくない
俺の見る夢は誰よりも素晴らしい
どこかで聞いた話だけど、現実が辛い人は異世界の夢を見ることが多いらしい
俺は実生活の夢を見ることがない
誰かが俺を見て笑う
俺は努力家でも優しくもない
生きる気力だけが日々失われていくのを感じてる
おもしろいことが起きないか
全て変わってほしいと願うほどには全てを失ったわけじゃないから、ただ少しボーダーの上を保守している
つまらないニュースを見て、つまらないと自覚していながらそれに毒づく
音楽を聴いて、生きる気力がわいたふりを自分にしてる
俺が求めるものは自分にすら到底理解できないものだ
地位も名誉も金も女もほしいのに、どれも本当にいらない
自由がほしいのに、求めない
自分が欲しいものは雨風をしのげる家と離れて暮らす家族これだけかもしれない
強いて言えば雪国に行きたい
太陽が沈み西の空の端だけがほんのりと明るい
針葉樹の山は雪が降り積もり、道路は凍結している
前の車のテールランプをぼんやりと追いかけているだけ
景色は徐々に暗くなって、大きいカーブに入る
前の方まで連なったテールランプの帯が見える
いつまでもこのカーブにいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?