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宮本百合子 作『妙な子』を朗読しました。
皆さんは、小さい頃、どんな子でしたか?
わたしは理屈っぽく、幼稚園の頃にはお遊戯を「子供っぽくて嫌だ」「くだらない」と思っているような可愛げのない子でした。
ちびまる子ちゃんには非常に親近感を覚えたものです。
そんなわたしは、間違いなく「妙な子」「育てにくいお子さん」だったと思います。
人が考えなくてもできるようなことでも、一々立ち止まって考えて、納得しないと進むことができないので、「どうして一々難しく考えるの」と困った顔をされるのですが、自分の中ではそれが普通なのだから、困られても困ります。
こんな性格なので、学生生活はまあ苦しいものでした。
もちろん楽しい思い出もありますが、とにかく学校というものに馴染めなかったのです。
世間一般の「普通に」ができないこと。これが今も残るわたしのコンプレックスの一つになってしまいました。
そんなわたしですが、大人になった今『妙な子』を読み、最後の一文「私は死ぬまで妙なお子でいいんだ」という言葉に出会えて、なんだか少し楽になったような気がします。
SNSが普及した現代では、特に人と自分を比べてしまいやすくなっているように感じますが、これはあまり精神衛生上よくないように思います。
たまにはスマホを置いて、自分を見つめる時間も必要かもしれませんね。