推し愛の自己紹介

　推しへの愛を語るだけのアカウントが欲しかった。言語化するのが大好きなオタクである私は推しへの愛が高まると文章に書き綴りたくなる。公式からのアンケートに自由記述があると、呪いのように長文で愛と感謝を綴ってしまう。香水が欲しいからではなく、語りたいがために推しの概念香水のサイトに長文を書き込んで、満足して香水は申し込まなかったことがある。とにかく文章で語るのが大好きなのである。元々、日々感じたことのエッセイや日記をあげるアカウントは持っているのだが、そこにいきなり推しへの愛どろどろ文章をあげたらみんながびっくりして食中毒を起こすと思い、このアカウントを作った。これで溢れんばかりの推しへの想いを世の中に解き放つことができる。正直恥しかない。このアカウントが私のアカウントだと絶対にバレたくない。迷ったのだが、推しの詳細も伏せておこうと思う。私の推しはあまり有名じゃないし、名指ししない方が読む人が感情移入できるかもしれない。私自身も身バレを気にせずに愛をぶちまけられる。このアカウントは完全に自己満足アカウントである。どうかこの恥ずかしいアカウントを見て笑っておくれ。道化師になる覚悟はできている。