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完全室内飼いの猫が脱走した時にまずすべきこと〜迷子から帰還までの実録〜

こんにちは!ご無沙汰しています。
たまこさんの世話係を務めるRaraです。
なんと今回、ひょんなことからたまこさんに家出という名の脱走をされてしまい、肝が冷えたので学びを記事にしました。
前半は脱走時対応すべきことを、後半には実際の体験談を書きました。
どなたかの救いになれば幸いです。

この記事を読んでほしい対象の方

  • 完全室内飼いの猫ちゃんと暮らしていらっしゃる方

  • 猫ちゃんが脱走してしまい、すぐにすべき対処が知りたい方

  • 猫ちゃんをこれから飼おうと思っている方

  • たまこさんを知ってくださっている方

具体的な対処

猫ちゃんが脱走していないかもしれない場合

脱走した瞬間は目撃していないものの、家中どこにも見当たらない。
もしかして外に出てしまったかも?!という場合
※玄関から外へ出た場合を想定しています。ベランダなどから出た可能性が高ければ、以下玄関をベランダや別の出入口に置き換えてご対応ください。

  1. 玄関へ繋がる部屋の扉を全て閉める

    • 家の中にいた場合、焦ってバタバタしている間に本当に脱走してしまわないように、脱走経路を塞ぎます

  2. 玄関の扉は10−30cmほど開けておく

    • 外に出てしまっている場合に備え、もし猫ちゃんが自発的に帰ってきたらお家へ入れるよう、隙間を開けておきます

  3. 玄関周りのセッティング

    • 詳しくは後述します

  4. 室内を隈なく探す

    • 普段絶対にいないような狭い空間も探します

    • 家具などの物をどかしながら、落ち着いて1箇所ずつ丁寧に探します

報連相・専門機関へ捜索要請

超重要。我が家の猫様は、早いタイミングで各所へ助けを求め諸々の対応ができたおかげで無事帰還してくれました。
もしかして家の中に潜んでいるかもしれない場合でも、迷わず早めに相談しましょう。見つかったらその時は「よかったね」で済みます。

  1. 保護猫の場合は、譲渡元のオーナーさんへ報告・相談

  2. 同居のご家族がいる場合は、ひとまず連絡

  3. 迷子のペットを探してくれる専門機関へ捜索要請

ペット探偵の選定には、上記の記事が参考になりそうです。

玄関周りのセッティング

完全室内飼いの猫様には、土地勘があるはずもなく、自分のお家の場所が分かりません。
帰ってきたとき自分のお家を認識してもらうために、玄関や勝手口など、お外へ出てしまったと考えられる出入口へ、諸々のセッティングを行います。

  1. 玄関外に猫ちゃんの匂いがついたものを設置

    • 例)ハウス、ぬいぐるみ、愛用のオモチャなど

  2. 玄関外から玄関の中にかけて、使用済みトイレ砂を少量ずつ撒く

  3. 玄関の中に、匂いの強い食べ物を置く

    • ※外には置かないようにしましょう。食べてまた行ってしまったり、ご近所猫さんに食べられてしまう可能性が高まります。

近場の捜索

お家の周りをぐるっと一周、落ち着いたいつも通りの声で、ゆっくり名前を呼びながら探しましょう。
完全室内飼いでお外に慣れていない猫ちゃんが、闇雲に遠くへ駆け抜けていく可能性は低いそうです。まずは周辺を徹底的に探しましょう。
自宅周りで見つからない場合、1軒ずつ隣近所のお家へピンポンし、敷地内を見せていただくことをお勧めします。
車の下、家と家の隙間、草むらなど、とにかく丁寧に探します。

姿を見つけたら

焦らない、急かさない、騒がない。
いつも通りの声色で名前を呼び、大好きなおやつで釣りましょう。
ヘンゼルとグレーテル方式で、おやつを玄関へ誘導する形で撒くのもありです。
※姿が見えないうちはお家の外に食べ物を撒くのはやめましょう。

皆様の大切な、かけがえのない猫ちゃんが、どうか無事お家へ戻ってきてくれることを心から祈っています。

実録!たまこさんの家出

我が家の主、たまこさんが家出してしまわれた時の詳細を記します。

にゃー

前提として、我が家は2階建てのメゾネット賃貸で、たまこさんは約15畳のLDKで暮らしています。リビングの扉を開けるとすぐに玄関、2階へ続く階段が待っていて、普段たまこさんがLDKの外へ出ることはありません。
が、しかし。
リビングの扉が、ガチャリとしっかり閉め切らないと謎の風圧で少し開いてしまう仕様になっており、たま〜に、あれ、閉まっていなかったなと気付く機会がありました。
実はたまこさん、過去に2回ほどリビングから脱獄し、階段を駆け上って2階を大冒険した前科があります。
基本的に臆病でビビリで内弁慶な大人しいたまこさんですが、好奇心旺盛で、冒険大好きっ子属性を兼ね備えています。
本来、もっと注意が必要でした。
2階への冒険がかなり楽しそうに見えたこともあり、罪悪感をあまり感じず、まあ仕方ないな〜くらいの感覚で収めてしまったことが今回の家出騒動の原因でした。

目を離した時間は30秒〜1分間

忘れもしない2024年9月7日土曜日、午前10時前の出来事でした。
同居人が車へ荷物を2−3往復して運んでおり、その間、玄関は開けっぱなしになっていました。
そう、この2−3往復の間に、リビングの扉が閉まり切っておらずたまこさんがお外に出てしまったのです…!
駐車場は敷地内にあり、目と鼻の先。玄関からたまこさんが出ようものならすぐに気付きそうなのですが、目を離した30秒〜1分間の間に、ふらっとどこかへ行ってしまったのでした。

世話係が気付いた時、リビングの扉は大きく開かれ、真向かいの玄関も開けっぱなしの状態。
一瞬思考停止し、嫌な予感がしたのを覚えています。
とはいえ1分ほど前にはどちらの扉も閉まっていたのを見ているので、そんな短時間でたまこさんがお外へ出ているなんて考えづらいという思いもあり、うわ〜焦った〜!こわ!やめてよ本当に!というテンションでした。
だがしかしたまこさんの姿がない。気配もない。
お気に入りのクローゼットにも、普段行かない2階の部屋にも、どこにも姿が見当たらない。
本当にお外に行ってしまったんだという事実がひしひしと現実味を帯びて、頭が真っ白になりました。

マイクロチップで位置情報は把握できない

猫が脱走したらどうするのか?なんて普段考えたことがなかった私でも、早めに動かなきゃ取り返しのつかないことになる!という頭は働き、とにかく冷静になろうと心を落ち着かせました。

「マイクロチップで位置情報が特定できるのでは?」

そう考え付き調べてみたものの、マイクロチップでは位置情報は特定できないとのこと。
マイクロチップは、災害時などに迷子になった子達がどこの子なのか分かるよう、データベースに個体情報が登録されるというものでした。
情けない限りですが、そんなことすら今回初めてちゃんと認識しました。

譲渡契約書を確認した

次に思い浮かんだのが、

「迷子になった時の対応について、たまこさんの譲渡契約書に何か書かれていなかったか?」

ということ。これが大正解でした。
たまこさんをWASAOさんから譲り受けた時、オーナー様から契約書内容を丁寧にご説明いただいた記憶が残っており、何かあった時は契約書!と認識できていたことに救われました。

契約書

「脱走及び事故等について」の項目がしっかり存在しており、
①早急なオーナー様への連絡
②ペット探偵への依頼 が定められていたのです。

泣きながら自宅周辺を捜索

早急にオーナー様へ連絡したものの、すぐには繋がらず。
迷子探偵ペットレスキューへも電話しましたが、繋がらず。
SMSへ届いた「作業中のため出られないが、後ほど連絡する」という旨の丁寧なメッセージを確認し、いても立ってもいられなかった私は外へ捜索に出かけました。
半泣きになりながら家の周辺200mほどをうろうろふらふら、道ゆく人に猫見ませんでしたかと尋ねながら歩き回りました。
捜索しようにも、辺りは住宅街。車の下、ベランダ下、玄関先の軒下、こんな外から見える場所にいるわけがないと思いながらも、見える範囲しか探せないもどかしさ。
もし車に轢かれていたら?もし二度と戻らなかったら?むしろそんなに賢くはないお茶目なたまこさんが戻って来られる未来の方が想像できず、悪い方にばかり考えてしまった約1時間半。生きた心地のしない時間でした。

ペットレスキューの神対応

迷子探偵ペットレスキューから折り返しのお電話をいただいたのは11時半頃。
既にたまこさんが家出してから1時間半ほどが経過していました。
近所をふらふら放浪していた私に、しっかり、丁寧に、励ましながらしてくださったアドバイスが、このnoteの前半にまとめた対応の数々です。
捜索プラン説明から申込のご案内、申込後の対応スピードの速さは脱帽もので、きっといろんな迷子ちゃん達の対応に追われている中、ここまでスピーディー且つ丁寧にご対応いただけたことには心底感動しました。
3日間の捜索を申し込んでいたのですが、捜索開始前にたまこさんが帰還し、なんと報告後すぐに料金全額返金のご対応をいただきました。
親身に話を聞いていただき、的確な指示をいただき、迷子チラシの作成も着手いただき、励ましていただき、結果的に無償だなんて、感謝してもし足りず、勝手ながらここに改めて感謝の気持ちを記します。
本当に救われました。ありがとうございました。

帰還

1時間半ほどのお外の放浪捜索から一時帰宅した私は、玄関のセッティングを済ませ、各所への情報連携を終え、玄関の扉とリビングの扉を少しずつ開けた状態で、リビングのソファにて小休止していました。
WASAOオーナー様とも連絡が繋がり、温かい叱咤激励のLINEをいただいてもうひと頑張りするぞという気持ちになってきた時でした。

ものすごく焦った顔をしたたまこさんが、玄関から猛ダッシュで駆け抜けてきた!

なんということでしょう!自ら!猛ダッシュで!玄関から堂々と!帰ってきたのです!!!
2024年9月7日12時17分、約2時間半の家出を終えたたまこさんは、自分の足でお家へ帰ってきてくれました。
玄関に色々セッティングしましたが、正直自分で帰ってきてくれるだなんて思っていませんでした。
1時間半周辺を捜索して見つからず、2時間半お外に出たままで、どこか遠くへ行ってしまっていると思っていました。
賢くないなんて言ってごめんね。本当はとってもとってもお利口さんだったたまこさんに、心の底から感謝です。

意識を改めよう

帰ってきてくれて本当に良かったですが、帰ってきてくれたことはこの上なく幸運な出来事で、奇跡でした。
迷子になってしまって、もう二度と会えなくなっていた可能性だって、とても高かったはずです。
ご迷惑やご心配をおかけした皆様には、心より謝罪いたします。
私だけでない、過去接してくださった多くの方にとって大切なたまこさんの身を危険に晒してしまいました。
本当に申し訳ございませんでした。

今回の一連の出来事を経て、これまでの私の認識がいかに甘かったかを痛感しました。

  • 玄関へ繋がる部屋の扉は、絶対に締め切ってから移動する

こんなに簡単なことが、守り切れていませんでした。
我が家では、これが守れないのならたまこさんと一緒に住む資格はないです。
たまこさんの世話係という重大責務を負っている身でありながら、気が緩んでいました。

猫ちゃんと暮らしているお家の皆様、ここまで読んでいただけたのなら、ぜひこれを機に脱走対策を検討してみてください。
お外に出てしまってからでは、取り返しがつかなくなるかもしれません。
大切な家族と末永く穏やかに暮らすため、今一度考え直してみましょう。

仕事中はずっとお膝の上🫶

皆様と猫ちゃんに幸せあれ✨

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