はみ出してから「普通」になりたい人へ
はじめに
この記事は、私自身の経験を基に「普通」の生活を送りたい方に向けて書いたものです。
私自身、中学卒業後、高校にも入学せずに無職の状態が三年間続いてしまいました。その後、自分も他の人ように「普通」の生活を送りたいと考えるようになりました。
しかし、三年間のブランクの影響は思いのほか大きく、苦労する場面もありました。
そこで、同じように社会からはみ出してしまった人達が、やっぱり「普通」の生活を送りたいと思った時に、お手伝い出来るようにしたいと思いました。
私は、現在、自分の思い描いた「普通」の生活を送れています。平日は会社に行き、家に帰れば家族が待っているというありがちな暮らしですが、とても幸せを感じています。
一度、社会からはみ出してしまうと、将来に対する不安や周囲の人からの批判など精神的な負担も大きいと思います。
もし、自立して「普通」な生活を送りたいと思っているなら、少しでも役に立てるかと思い、この記事を書き進めてきました。
これから書いてある内容では、当てはまるもの、あまりしっくりこないものなどあるとは思いますが、気になったものを取り入れてもらえればと思います。
1.はみ出したことを責めない
まずは、1番大切なことを書きます。
はみ出した自分を責めないということです。
嫌なことがあったり、将来のことを考えたりすると「どうしてこうなっちゃったんだろう…」という気持ちになったりすることはないでしょうか。
そもそも、社会や学校に馴染めなくなってしまった時、貴方には馴染まないだけの理由があったのです。ですから、自分を責めるようなことをするのはもうやめましょう。何かきっかけとなった出来事が原因であって、貴方が悪いわけではないのです。そして、そのきっかけとなった出来事も、もう過去のことです。
嫌なこと、辛いこと、苦しいことと向き合える人はとても強い人ですが、向き合わずに次のステップに進むのも一つの手です。
人生は一度きりです。これから幸せな時間を増やしていけるように、理想の人生の方向へ進んで行きましょう。
その為の、ヒントをこの記事で紹介していきたいと思います。
2.目標を持つ
貴方は今「普通」になりたいと思って、この記事を読んでくださっています。
では、貴方が思い描く「普通」はどんなものでしょうか。
サラリーマン、自営業、何か専門的な分野のお店で働く…「普通」と言っても色々あります。
どんなものでも良いです。貴方がなりたいと思える「普通」な姿がとても大切です。
そして、思い描いた姿を自分の将来だと決めて、目標にしてください。
これから先は、どうすればその目標が達成されるのかを考えて行動をしていけば、貴方は必ず自分の望む「普通」の生活が手に入れられます。
私が、無職だった時に思い描いた自分の姿は、企業で働く車のデザイナーでした。
そして、今、私は自動車会社のデザイン部で働いています。
自分のなりたい姿を想像することが出来れば、その姿を実現することが出来ます。
まずは、なりたい「普通」の生活に想いを巡らせてみて下さい。
3.途中で諦めない
前の章で、自分のなりたい「普通」を決めることが出来ましたか。
まだの人はゆっくりでも良いので、想像してみてください。自分の思う「普通」をイメージすることが難しくても、記事を読み進めてください。読んでいる間にイメージが湧いてくるかもしれませんし、イメージが湧いた後にどんなことをすれば良いのかの手助けになると思います。
では、本題に入ります。ずばり、一度はみ出しちゃった人が「普通」の生活をするのに大切なことは、途中で諦めないことです。
ポンコツな筆者の経験なので、皆様は難無く「普通」の生活に適応出来てしまうかもしれませんが、大切だと思うので書かせてください。
私の場合は、三年間の無職の期間の後、学校に通いました。最初の頃は、そもそも毎日学校に通うことが大変でした。朝早く起きること、天気が悪い日に出かけること、不快指数の高い満員電車…学校に通うというだけの日常生活だけで、しんどいと思うことが多かったです。しかし、それでも自動車のデザインの仕事がしたかったので、どうにか四年間、学校に通い続けました。
ですが、ポンコツだった為に就職活動は上手くいきませんでした。その為、またも違う学校に通いました。(さすがに、二度目の学校では「普通」に学校に通えるようになりました。)
そして、その学校に在学中に就職活動をするのですが、更に失敗します。仕方がないので、履修期間を延長して、就職活動を続けました。私は、なんと、今の会社で働くまでに三回も就職活動をしてしまいました。
その為に、自分が最初に想い描いた「普通」の生活がスタートするまでに七年もかかってしまいました。それだけ、自分はある意味、浮世離れしていたのかなと思ってしまいました。
そんな、長い道のりでしたが諦めることなく「普通」の生活をしたいと思っていたおかげで、今は楽しく暮らせています。
皆様も、途中で苦しいと思う時期もあるかもしれませんが、諦めず、自分の想い描く「普通」を追い求めて下さい。
4.目標を周りの人間に宣言する
これまでの章では、「普通」の生活に移るための精神的な部分のお話をしてきました。
この章からは、実際にどんな行動をとっていけば良いかのお話をしていきたいと思います。
まずは、見出しの通り、皆様が決めた目標を周りの人に伝えてほしいです。
家族や友人など、貴方のことを応援してくれそうな人がいいでしょう。もしも、応援してくれず、否定的な意見や馬鹿にさらるようなことがあっても間に受けることはありません。心配して言ってくれてるのかなと思って受け流してください。
私も実際、無職の時に車のデザイナーになりたいという話を周囲にした時は理解を示してはもらえませんでした。強く否定をされたわけでもありませんでしたが、「無理だろ…」という雰囲気は察しました。しかし、その後どうなるかは、今なら分かっているので受け流したことは正解だったと分かります。
さて、では何故、目標を宣言することが大切なのでしょうか。
それには、私の思うメリットは三つあります。
まず、一つ目は後戻り出来ない状況に自分を追い込めるということです。
例えば、ダイエットなどでも同じことが言えるのではないでしょうか。自分、一人ではつい途中でやめてしまいがちですが、周りに宣言することで達成するまで続けられるという感じです。
このように、覚悟を決めて周りに宣言することで、継続的に努力する環境を自分でつくることが出来ます。
二つ目のメリットは、応援してくれる人が集まるということです。
始めは、否定的だった人でも貴方が努力している姿を見れば徐々に応援してくれるようになるでしょう。また、運が良ければ、金銭的、物理的な支援が得られるかもしれません。そうでなくても、家族からのサポートや友人からの応援など精神的にも心強い味方が見つかるはずです。
三つ目のメリットは、同じ志の仲間が集まるということです。二つ目のメリットと少し近いですが、同じ志の仲間が集まることは非常に有意義です。
技術、知識の共有やお互いを高めあう良い関係を築くことが出来るでしょう。
また、仕事の情報なども同じ業界を志望してる人から得やすいです。将来的には、一緒にお店を出して働くなんていうこともあるかもしれません。
以上、三つが私の考える目標を宣言することのメリットです。言うだけタダとも言いますから、恥ずかしがらず、深く考え過ぎず、バンバン目標を宣言していってください。
5.目標の為に、資格を取ったり、学校に行く
皆様、目標は誰かに伝えられましたか。
まだの人、是非伝えてみてくださいね。
さて、この章では目標の為に、どんなことをすれば良いのかを考えていきます。
一口に「普通」の生活と言っても、何かしらのスキルや資格が必要になることが多いのではないでしょうか。
また、働き口を探す時に個人では探しにくい職種もあると思います。(例えば、私のように自動車のデザインなどですと、なかなか個人では中途採用以外は見つけにくいです。)
そのような時には、資格取得や就職を支援してくれる学校に行くことが良いかもしれません。
資格の取得でしたら、仕事を探しなが、もしくは、仕事をしながらでもできます。短い時間で効率的に必要な知識、スキルを身につけられるのでないでしょうか。
学校でしたら、勉強もできますし、就職支援などもあるでしょう。学校の良い所は、求人が来たり、就職支援課などがあるところです。特に若い方や働いたことがない方は、就職活動のマナーや履歴書の書き方などを教えてもらえるのが強みだと思います。また、新卒として就職活動が出来ることも有利となると思います。
さらに、人間関係や生活習慣といった一般的な面でも、役に立ちます。
しかし、学校に通うとなると時間やお金がかかるというデメリットもあります。(二年制など短めの学校もありますね)
資格取得や学校入学にしても、経歴や学歴で有利になりますので、やってみて損はないと思います。
自分の思い描く「普通」の生活の為に必要な、知識やスキルなどを考えて最善策を探してください。やる気が出てきたら、後はやるだけです。
6.高卒資格はあると便利
この章は、高校の卒業資格がない人に向けての章です。ですから、高校の卒業資格を持っている方は、次の章に進んでいただいて構いません。
私が何故、この章を書いたかと言うと高校の卒業資格というのは、社会で働く時に必要になるだけでなく、大学やそれに等しい専門学校などに入学しようとする時にも必要になることが多いからです。
例えば、貴方がやりたい仕事があるとして、求人を見た時に「高卒以上」となっていたら、それだけで応募出来なくなってしまいます。また、現状では応募出来る仕事でも、志望する人が多くいた場合、足切りの基準として最初に設定されやすいのが学歴です。
このように、高卒資格がないだけで「普通に働く」チャンスが減ってしまうのが、今の世の中ではないでしょうか。
しかし、資格を取ることはあまり難しくありません。ですから是非、高校卒業資格を取ることをお勧めします。
私の場合は中学卒業後、高校に入学しませんでした。しかし、その後、何かするにしても高校卒業資格が必要だと思い、高校卒業程度学力認定試験(所謂、高卒認定)を受験しました。これは、筆記の試験だけで高校卒業資格の取得ができます。
また、別の方法としては、夜間学校や通信教育、専門的な勉強もしながら同時に高校卒業資格がもらえる学校に行くなどの方法もあります。私の友人も美容系の勉強をしながら高校卒業資格を取っていました。
このように、色々な方法があるので、自分に合った方法を見つけて、是非とも高校卒業資格を取ってほしいです。
高卒資格がないと始めから門前払いされてしまうことが働く上で多々あります。そのようなことでチャンスを逃してしまうのはもったいと思います。
7.学校や会社を休まない
この章では、学校や会社はなるべく休まない方が良いということについてです。(もちろん、インフルエンザなどは休んでください。)
言われなくても、分かっていると思うかもしれませんが、理由を説明していきます。
一つ目は、休み癖がつくと困るからです。
これは、私の場合もそうですが、他のはみ出した後に復帰している人にも多いと思ったことです。
元々、小中学校などで、あまり学校に行かず休み癖があった人は、その後も一度休んでしまうと、休むことへのハードルが低くなってしまいます。
合理的な理由がない時は、休まないようにしましょう。
休み癖がついてしまうと、また以前の生活に逆戻りしてしまいます。
二つ目の、休まない方が良い理由は信頼を失うということです。
あまり、頻繁に休んでいては、当てにならない人だと周囲から思われてしまいます。
体調不良で休んでいたとしても、だらしがない人だとか、ずる休みではと思われてしまいます。
もっとも、本当に体調不良ならば休まなければならないですが、そもそもの自己管理を大切にしましょう。
休みすぎは、人間関係の悪化や自分への甘えにつながることもあります。
なるべく休まないようにしましょう。
8.身だしなみに気をつける
※この章は、少し詳しく書いたものを別記事にもまとめています。もし、興味がありましたら、ご覧下さい。
https://note.mu/r_y_r_y/n/nd0cd803cb7ca
最後の章は、身だしなみについてです。
皆さんは、自分の服装や髪型など人からどう見られているのか気にしていますか。
私は、残念なことに社会人になるまでは、あまり気にしていませんでした。
露出度が高めの服やダボダボのパーカーなどラフ過ぎる服装をしていることがしばしばありました。
しかし、今思えば「だらしない」「なんとなく信用出来ない」といった印象を与えていたのではないかと思います。
社会に出て、普通に生活するにあたって人付き合いをするには、このような印象は非常に不利です。
例えば、ちょっと変わったことを言ってしまったとして、「普通」な見た目の人だったら
「天然ボケかな」と思われるくらいですが、見た目が変な人ですと「やっぱり変な奴だな」とすぐにレッテルを貼られてしまいがちです。
ですから、清潔感があり、TPOをわきまえた身なりにすることはとても大切です。
人は見た目じゃないと思う方もいらっしゃいますが、見た目の与える印象はとても大きいです。
見た目が「普通」になれば、貴方の生活も「普通」に近いていくでしょう。(ここでの見た目は先天的な部分ではなく、髪型や服装、メイクなどです。)
どんな格好が良いか悩んでしまう時は、雑誌を見たり、お店に行って店員さんに相談してみてもいいかもしれません。それも悩んでしまう方は、ユニ○ロや無印○品などシンプルなデザインの服を買ってみてはいかがでしょうか。特に襟がある服ですと、しっかりした人に見えますよ。
現在、個性的過ぎる見た目の方は、まずは見た目から「普通」を取り入れてみてください。
あとがき
まずは、この記事を読んでいただき、誠に有難うございます。
私の経験が、何か一つでも皆様の人生の役に立てばと思い、この記事を書きました。
私自身、中学卒業後あてもなく過ごしていた中で、普通に生きることの大変さをずっと感じていました。無職の期間もあり、自分の将来はどうなってしまうのだろうかと、不透明な日々を送っていました。
しかし、そこから「やっぱり普通な生活がしたい」と思い、自分の興味のある道へ進んでいきました。
その中で、難しさや壁を感じた部分をこの記事でまとめました。記憶がフレッシュなうちにまとめたいという思いから、二十代の今、この記事を書きました。
一度、社会の流れからはみ出してしまうと、戻るのは大変です。自分との戦い、周囲との戦いがあります。しかし、目標を持って行動すれば、必ず上手くいきます。
そして、自分が上手くいったら、同じように困っている人を助けられるような人になってほしいです。そうすれば、一度は社会からはみ出してしまった人が、リカバリーしやすい社会になっていくと思います。
心から、貴方の将来のご活躍を願っています。
※この記事は、より良い内容を届けたい為、随時、編集をしてます。