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妊娠・出産・育児しながら大学院の授業をとった話【研究室編】

今回は、大学院二年生の時に妊娠・出産・育児をしながら研究室の活動をしたことをまとめます。


※話の全体の流れはこちら

https://note.mu/r_y_r_y/n/n20886cb0c98a

当時の私の状況

当時の私は、四月の下旬に出産予定で、研究室の活動を始めました。

住んでいたのは、大学院から一時間半ほどの距離にある実家でした。

通学時間が長かったため、出産の前後一ヶ月ほどは大学院には通えない状態でした。

その後は、自分と子供の様子を見ながら徐々に生活のスタイルを作っていきました。

基本的には、土曜日だけ学校に行き、学校でしか出来ない作業やミーティングを行いました。

私が学校の間は子供は両親が家で見ていました。

そして、残りの平日と日曜日は自分で出来ることを進めていくという感じでした。

まずは温かく迎え入れてもらうための準備を

お仕事をしている人が妊娠・出産をすると、その間はどうしても他の人の負荷が多くなってしまうと思います。

それは、大学院の研究室の活動でも同じことです。

特に私のいた研究室はメンバーが自分を含めて三人しかいませんでした。(私自身、メンバーが発表されるまで、こんなに少ないとは知りませんでした…)

その為、研究室の活動が始まる前の3月からメンバーと今後の活動について打ち合わせを行いました。

幸いにも、研究室の担当教授はすでに妊娠を報告している私の担任でした。

ですので、教授は私の状況をよく分かってくれており、非常に協力的でした。

私からメンバーへ、私の状態について詳しく話す前に教授から妊娠・出産については伝えてもらいました。

その時に、「妊娠=みんなの負担が増えて大変なこと」ではなく「妊娠=とってもハッピーでおめでたいこと」という風に伝えてくれました。

その為、私からメンバーに報告をする時は既に良い雰囲気が広まっていました。

そして、良い雰囲気の中、自分のやる気を伝える為に今後の作戦について話し合いました。

事前に考えてきた作戦は、メンバーにも理解され、その後一年間実践されていきました。

私の考えてきた作戦

私の考えてきた作戦とは、ずばり情報共有についてでした。

理由としては、情報共有さえ出来ていれば、実際に学校には行かなくても出来る作業を自分自身で進められると考えたからです。

そこで、二つのツールの活用を提案しました。

一つ目はスカイプです。

私達の研究室では、週に二回は必ずミーティングがありました。

出産前後はそのミーティングに学校まで行って参加することは出来ません。

しかし、家にいながら参加できるようにスカイプでの会議への参加をお願いしました。

メンバーにも受け入れてもらい、産後も育児のため活用させてもらいました。

二つ目のツールはクラウドです。

具体的には、グーグルドライブを活用しました。

情報共有が紙媒体だと直接の授受が必要になりますが、グーグルドライブではファイルとして保存できるため、家からでも皆と同じものを共有することができました。

また、私が作業した内容もいつでもアップできるため、常に最新のアウトプットをメンバーで共有することができました。

私がやった研究室の活動

それでは、具体的にどのように研究室の活動に参加していたかについてです。

私たちの研究室の内容はロボットデザインでした。

私は、デザインの勉強を学部の時にしていたのでデザインに関わる部分を主に担当していました。

例えば、コンセプト立案、スケッチ、モックアップ制作、展示ポスター、発表のパワーポイント資料…などです。

意外と(?)参加度は、高かったと思います。

自分の得意分野については、なるべく担当するようにしていました。

逆に、私が詳しくない機械的な部分や学校での作業が多いパート、出張イベントなどは他のメンバーが担当し、情報共有をしてもらいました。

メンバーの一週間のスケジュール

私たちは基本的に週二回のミーティングがあり、そこで情報共有をしていました。

そして、メンバーはそのミーティングの時に自分達のアウトプットを持ち寄り話し合いをするという形でした。

一週間の行動をまとめると…

(月)(火)個人ワーク

(水)サブミーティング…メンバー+主担当の教授での個人ワークの進捗確認、土曜日までの予定を決める

(木)個人ワーク

(金)個人ワークorメンバーだけのミーティング(土曜日に必要な資料などの確認がある場合)

(土)コアミーティング…メンバー+主担当の教授+服担当の教授へ活動の報告、今後の予定の合意を取る

(日)個人ワーク

このような感じで、一週間進めていました。

平日の個人ワークは、他のメンバーは学校に行って一緒に作業していることが多かったです。

私は、育児で平日は学校には行けないため、家での作業をしていました。

ミーティングも平日はスカイプで参加していました。

一年間の活動で大切だったこと

一年間、研究室の活動を続けていく中で大切だと感じたのは、やはり周囲からの協力でした。

メンバーや教授にも、特殊な状況の中で協力してもらい、無事に研究室の活動を終えることができました。

また、家族にも沢山、助けてもらいました。

土曜日の学校に行く間の子供のお世話、また課題をやっている時も子供をみてくれました。

実家暮らしだった為、衣食住もお世話になりっぱなしでした。

本当に、色々な人から協力してもらいました。

協力してもらうため、協力してくれた人達のために感謝の気持ちとやる気を持って、一年間頑張ることができました。

まとめ

今回は大学院での研究室の内容をまとめました。

妊娠・出産・子育てなどの出来事があっても、方法を考えて、協力してくれる人を集めれば研究室の活動をすることができました。

同じような状況で、学業を諦めてしまう人も多いと思います。

しかし、学業もやりたい気持ちがあるならチャレンジしてみても良いと思います。

学生で、子供を妊娠したら学校を辞めるだけが選択肢ではないです。

もしかしたら、「子供も産んで、学校も続けるなんて無理だ」とか「子供がいるのに、学校に行きたいなんてわがまま」だとか言う人もいるかもしれません。

でも、無理ではないです。

わがままかは分からないですが。

子供を産むことも勉強をすることも良いことですよね。

やる気と誠意を持って、頑張っていれば徐々に周りの人も応援してくれます。

ここにある方法はごく僅かですが、自分に合った方法を見つけて学業と子育ての両立を目指してほしいです。

しかしながら、最優先は子供と自身の健康だと思うので決して無理はしないようにしてください。

どうすれば、自分と子供にとって最善か考えて、幸せになれる選択をしてくだい。


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