![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/162899652/rectangle_large_type_2_f0a3173d3fc58849ea3a6a675846b46f.jpeg?width=1200)
Emriverで見る、山の大切さと手入れの必要性②
2024年11月21日
京都大学防災研究所 水資源環境研究センターセンター長 田中賢治 先生をお招きして、山の大切さと、山の手入れの必要性についてのワークショップを行いました。
レポート① https://note.com/r_t_ujitawara/n/ncbceb4646810の続きです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732323583-1kdoOpSWAJuR7jinzQreYXf9.jpg?width=1200)
前回のラストクイズ
Q3.田中先生は、2つめの実験の前に何を出してこられたのでしょうか?
の答えは・・・
ジャジャーン
![](https://assets.st-note.com/img/1732443550-olPr8xZzgyEJLq9tYDabuIG1.jpg?width=1200)
山ほどの「砂」でしたー!
いや、正確に言うと、山ほどの「モデル粒子」でした。
こちら、大きさによって色が分けられているので、実際に水を流して堆積したとき、模様ができるという、実験装置Emriverの付属品です。
![](https://assets.st-note.com/img/1732443655-2sHyuKom1MXUSeT3dVQbhPOv.jpg?width=1200)
平地ができる仕組みについての実験
2つめは、京都大学宇治キャンパスのオープンデイで初めて拝見し、私(←ヤギノリ)もめちゃくちゃ感動した、平地ができる仕組みについての実験をしてくださいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1732444200-Wz423gyLqhpXIDbBosEGc1Uj.jpg?width=1200)
子どもたちも集まってきて、みんなで砂山と水の通り道を作りました。
木の模型も、それぞれが好きなところにさしていきます。
さて、ここに水を流すと・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1732444827-vbX4kZCKRBVetAUWMYlLzyfj.jpg?width=1200)
水が川になって、山を削っていきます。
川は、うねうねと蛇行しながら山の土砂を低地に運び、
そこには平地ができました。
(何千年何万年の営みを、約10分に早送りするとこうなります)
わーい!土地ができた~!
山のように凸凹してなくて、田畑を作ったり、家を建てるのも楽ちん♪
ここに、いろいろ作っちゃおう♪
というノリで、まずは難しいことを考えず、家や建物などの模型をテキトーにおいてみました。
さて、ここで毎度おなじみのクイズです。
Q4. 水を再度流すと、これらのテキトーに置いた建物は、どうなるでしょうか?
・・・シンキングタイム・・・
チクタクチクタクチクタク チーン(お気に入りの昭和な効果音)
![](https://assets.st-note.com/img/1732444463-xds9fyrqJVzPKnDjmhuoG20c.jpg?width=1200)
わ~!流されてしまったー💦
(Emriverの世界では巨人に属する人間の子どもたちが、流された建物や橋をどんどん復旧していたので、被害は深刻ではありませんでしたが・・・)
![](https://assets.st-note.com/img/1732444345-N1W9sB8mPk7Mtc0nTQvrayKF.jpg?width=1200)
次に登場したのが、堤防の模型。こちらを、水の通り道の脇に並べておき、再度水を流すと・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1732446613-Mj9EYX4DTez7PfL0WOS6xbC5.jpg?width=1200)
堤防の内側を水が川となって流れてくれて、
建物は流されずにすみましたー!!
めでたしめでたし。
・・・だと、よいのですが。
昨今の気候変動で、雨の降り方がこれまでとは変わってきています。
線状降水帯のように、スポットで激しい雨が降ったとき、
これまでは大丈夫だった堤防も、決壊してしまうかもしれません。
だから、これからはダムや堤防だけに頼るのではなく、
流域全体でさまざまな治水対策をしていくという
「流域治水」
をしていこうと、2021年より国土交通省も舵を切っています。
さて、ここでラストクイズです。
Q5.宇治川流域の源流部である宇治田原では、流域治水の観点で考えたときに、どんなことができるでしょうか?
・・・シンキングタイム・・・
チクタクチクタクチクタク
![](https://assets.st-note.com/img/1732448240-iLGgylPQMruEHwftk3aWdVRj.jpg?width=1200)
田中先生が最初にしてくださった実験でも明らかなように、
![](https://assets.st-note.com/img/1732450894-NObEICp7TYtGZeK1Rhy0c2Wx.jpg?width=1200)
町内の76%をしめる山の手入れをすることは、
下流域の都市に暮らす人たちの助けにもなります。
そして、手入れが盛んになるためには、町内の木材の利用が増えること。
そのことによって経済が回ることも大切なポイントです。
実験のあとの質問コーナーでは、このようなことを、
田中先生を囲んで、子どもたち、お父さん、お母さん、公務員さん、自然保護活動家さん、山主さん、起業家さん、町会議員さんなど、さまざまな立場の方々と一緒に考えられる機会になったことも、とても尊い時間だったと思います。
田中先生、ご参加の皆様、ご協力くださった皆様
まことにまことに、ありがとうございましたーーー!!!
わたしたち、「流域探検隊うじたわら」も、自分たちにできることを考えながら、探検し行動していこうと思います。
隊員のたけるさんからは、
「探検隊らしい、宇治田原オリジナルの、面白い山の整備方法みたいなんできたら♪」
という提案もありました。
きっとオモロいことしていくと思いますので、
今後の活動にも、どうぞご期待くださーい!!!