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趣味快楽と鬱症状に関するメモ

【前口上】
精神状態の荒波を乗りこなすうえで趣味快楽が重要な役割を担うことが最近ようやく自覚されてきた。

日々のなかで得た知見を自分なりに咀嚼し、再解釈したメモを、どこかの誰かの役に立てばそれもいいと思い、公開することとした。

元々自分用に書いていたものなので、箇条書きの、かなり偏った見方の記事となってしまったことをお許しいただきたい。

(あと、そんなに大した内容ではない)


【本論】
趣味快楽は大きく五つに大別される。

①消費系
②創造系
③鍛錬系
④育成系
⑤瞑想系

①消費系
・物的および人的コンテンツを消費することで刹那の快楽を得る行為
実例:買い物/食事/鑑賞/会話/セックス/薬物/自撮り/ゲーム/殺人

②創造系
・主観的理想を、客観的形式へと昇華させることで承認快楽を得る行為
実例:執筆/美術/作曲/建築/演劇

③鍛錬系
・なんらかの目標を定め、精神および肉体をそれに達させることで快楽を得る行為
実例:運動/勉学/労働/楽器/日記

④育成系
・他者の成長を補助することで、およそ間接的に快楽を得る行為
実例:ペット/ガーデニング/子育て

⑤瞑想系
・脳内のノイズを排除する、あるいは膨らませることで快楽を得る行為
実例:瞑想/散歩/森林浴/入浴/飲酒/思考/睡眠


【補足】
上記実例について、人によって、あるいは用途によっては、複数の分類が入り混じるケースもあることを念頭に入れたい。

例えば③の実例として挙げた「楽器」について……仮に「ピアノ」としよう。
これは人によって②にも⑤にもなりうる。

ピアノを上達目的に弾く人なら③
ピアノを作る職人なら②
ピアノを弾くことである種のエクスタシーを感じる人なら⑤

といった具合。

同様に、①に挙げた「ゲーム」……仮に「マリオ・ブラザーズ」とする。
これは用途によって②にも③にもなりうる。

単にメーカーの推奨通りに遊ぶだけなら①に違いないが、ゲーム実況を用途とするなら②、RTA走者なら③の快楽をも含むだろう。

また自分自身、不完全で未熟な生き物なので①〜⑤のいずれにも含まれない趣味があり得るという点も追記したい。


【所感】
さて、これを踏まえて自分の趣味であるところの、執筆、作曲、ツイート、歌、読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、思考、睡眠、を分類してみると、いかに鍛錬の気概のない痩せ細った人間かが見てとれる。

歌に関しては声楽という意味で「楽器」に含まれるかもしれないが、自分は瞑想を目的として歌うことが多く、上手くなろうという目標も欲もない。

しかし、そうかと思えば、自分は創作行為を鍛錬の一貫とも捉えており、読書に関して、哲学書を読むときなど、精神を鍛えるつもりで読むことも往々にしてある。

メンタルが中庸のとき、自分はすべての趣味を満遍なく楽しむ。しかしこれを「平常」と誤解すればエライ目に合う。
躁に傾くときには創造と鍛錬のみを、一方で、鬱に傾けば途端に消費と瞑想のみに走る。

本当を言えば、中庸を保ちつづけたい。当たり前だ。自分だって、死にながら生きている。

思うに、自分に足りないのは「育成」の接着剤である。
大型犬を飼っていた六年前は、今ほど鬱症状が深刻ではなかったような気がする。

つまりこの記事で何を言いたいかといえば、犬だ!
犬を飼いたい!
リビングのソファで、犬のモチモチとした肉球をつまみながら朝を迎えたい。
自分に足りないのはセラピー・ドッグだ!
そうすれば、少しはマシになる気がする。
気がする? いや、確実に!

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