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映画の感想まとめNo.1~10

映画の感想をまとめて書きます。本の感想も上手くないけど映画の感想はもっと下手くそなので、10本ずつ、自由にメモ程度に箇条書きしたいと思います。素直に書くので、気に障っても怒らないでください。映画館で見たときは☆マークつけます。

No.00001『AKIRA』

1988年上映/大友克洋監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/05/04
・最高だった。ほんとに80年代のアニメ??ほんとに??映像も何もかもすごすぎる。バイクの疾走感、テールランプ、割れて飛び散るガラス等々…画面いっぱいに線がミチミチに詰まっていて、何もかもがヌルヌル動く。すごい。
・金田のバイクのシーンとか、「さんを付けろよデコ助野郎‼」とか、有名なシーンが出てくるとすごいテンション上がる。やっと見れた…!って思いった。改めて日本のアニメ史に物凄い影響を与えた名作なんだなと感じた。
・終盤ずっと泣いちゃった。やっぱり最後は金田に助けを求めてしまう鉄雄…。つらすぎる。僕は鉄雄が好きなので、なんでこの子がこんな目に合わなあかんの…と思ってしまうし、金田にとっても鉄雄にとっても、お互いが本当に特別な存在なんだなと思うとつらすぎる。鉄雄の劣等感、金田を超えたいという気持ちと、金田の鉄雄を守りたいという気持ち…。どっちもよく分かる。切なすぎる。
・タカシ、キヨコ、マサルの棒読み具合がすごく癖になる。なんでこんなに棒読みなん…?と途中笑っちゃいそうになるくらい棒読み。全然雰囲気と声のトーンが合ってない時も結構ある。それが面白いというか、味かなと思った。
・これ当時映画館で見れた人がうらやましすぎる。一生の思い出になるじゃん。今ジジイになってもいいから当時に産まれて映画館で見たい。ずるいぞ、当時映画館で見た人。
・今現在、原作2巻までしか読めてないけど、もう既にかなりストーリーが違うので、結末とかももしかしたら違うかもしれない。早く原作も全巻集めたいと思った。

No.00002『HiGH&LOW THE MOVIE』

2016年上映/久保茂昭監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/05/25
・BIGBANGのスンリ目的で鑑賞。映画始まってすぐ登場してくれたので非常に助かった。思ったよりたくさん登場シーンがあったのでそれもうれしかった。一挙手一投足がかっこよかった。やっぱり好きだなぁ、スンリ…。
・元々ドラマ版を見ておらず、下調べもせず全く何も知らない状態で鑑賞したため、何が何だか分からないうちに話が進み、少し不安だった。なぜこの人たちはやたらとケンカしているの…?という戸惑いで頭がいっぱいになり、開始30分で心が一度折れたが、何とか最後まで見終えることができた。3分の2ほどまで進むと回想シーンが多くなるため、そこであ~なるほどねとストーリーをなんとなくつかむ感じ。
・とりあたまなので、登場人物の顔もあまり見分けられず、とにかくたくさんいることしか分からなかった。スンリとスモーキーと轟、村山(鑑賞後にツイッターで教えてもらった)くらいしか分からなかった。スモーキー役の窪田正孝さん、轟役の前田公輝さん、村山役の山田裕貴さんがすごく綺麗で、美人だなと思った。
・映像が、ミュージックビデオをいっぱいつなげたみたいだな、と思った。SWORDみんなでカチコミに行くとき等、何かあるとみんなで整列するのがらしさを強調していたのかも。
・それぞれのコンセプトが面白い。中でも、達磨はハッピと和傘を着用していて、それがいちばん面白いと思った。和傘!!って思った。達磨は途中で敵にやられてとってもションボリしていてかわいそうだった。ハッピも取られて、ハッピだぞ!って笑われたりちぎって投げられたりしてた。そこまでしなくて良くない?かわいそう。
・鑑賞前から、なんとなく「喧嘩する映画」ということは知っていたため、全員高校生だとばかり思っていたが、高校生なのはほんの一握りで、残りはいい年した大人だったため驚いた。それと同時に「大人ならチャカとか使えばいいのに」と思ってしまった。大人も高校生も平等に、拳で頑張っていた。アウトレイジが大好きなので、何かあればチャカで解決すればいいと思ってしまう節がある。最後のシーンも、もし世界観がアウトレイジだったら絶対スンリの脳天チャカで即ぶち抜く。なぜなら白竜だから。白竜はそういうことする。
・スモーキー、途中で背中を切られて手術するシーンがあるが、手術後すぐに仰向けで寝かされてて、「痛くない!?」と思ってしまい、そこに全神経が行ってしまった。
・喧嘩しているときにやたらとパリピな音楽が流れてくるので、喧嘩しているのかPARTYしているのか分からなくて面白かった。
・鑑賞後、ストーリーがよくわからなかった旨をつぶやいたところ、「ハイローは浴びる映画だから、細かいところが解決できてなくても大丈夫」と言われ安心した。その後猛烈な布教活動を受けたため、ドラマや続編も見たいな~と思っている。鬼邪高校(おにこうじゃなくておやこう)が中心のドラマもあるらしい。轟がとてもいいなと思っているため、ありがたい。多分近いうちにドラマ等も少しずつ見ていくと思う。

No.00003『パプリカ』

2006年上映/今敏監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/05/26
・ずっと見たかったやつ。やっと見た。YouTubeで、パレードと検索すると出てくる平沢進のMADをよく見ていて、それに出てくるシーンを楽しみにしていたが、序盤からサーカスやパレード等たくさん出てきて、もう!?とびっくりした。
・オープニングの入り方がめっちゃかっこよくてゾクゾクした。
・映像がすごい。ほんとにアニメ?と疑ってしまうくらいすごい。AKIRAもすごかったけど、それとは少しベクトルの違う凄みを感じた。AKIRAは執念のような凄みだけど、パプリカは狂気のような凄み。
・平沢進の歌で一番パレードが好きなので、流れてほしいところで絶対流れてくれるのが最高に気持ち良かった。
・以前、「ストーリーも無茶苦茶で全然意味わからない。ただずっと狂気的な映像が続くだけ」という感想を見かけたので、話を理解できるか不安だったが、思いのほかちゃんと流れを理解できたので良かった。ただ確かに狂気的で(夢のシーンなんかは特にインフルエンザの時に見る夢みたいだった)現実なのか夢なのか分からない感じはあったけど、それがおもしろくて、ずっと楽しく鑑賞できて良かった。
・「夢という聖なる場所に、科学が手を出してはいけない」等、自分じゃ考えたこともないようなことがセリフとして出てくるので、すごく新鮮で楽しかった。

No.00004『THE GUILTY/ギルティ』

2019年上映/グスタフ・モーラー監督/製作:デンマーク
鑑賞日:2020/05/27
・主人公のアスガーは元は現場で動く警察官だったけど今は緊急通報指令室で受電の仕事をしている。が、その仕事に対して熱意は全くなく、電話がかかってきても適当にいなしたり無駄に時間稼ぎをしてただシフトが終わるのを待つだけ。明らかに「あ、なんかこいつも抱えてるな」と分かるタイプの男。ある日仕事が終わる直前に、誘拐されている女性から通報を受ける。車に乗せられていて、犯人もすぐ隣にいるという状態で、手掛かりは電話だけ。音だけを手掛かりに、事件を追うという話。
・「音で見る映画」と言われている作品だが、まったくもってその通りだった。すごい。すべてがすごすぎる。手に汗握るどころか全身汗でびっちゃびちゃになるくらいすごかった。
・メインのキャラクターはアスガーだけで、他の登場人物は全員電話越しの声のみ。場所も、最初から最後まで緊急通報指令室だけ。派手な音楽も、豪華なCGもない。緊迫感溢れる現場のシーンも一切なく、音と、視聴者の想像力に任される。でも、どんどん話は複雑に展開されていくし、ものすごく引き込まれる。こんなタイプの映画は初めて見た。こういうこともできるんだ!と感激した。
・「今まさに誘拐されている」という状況なので、一瞬一瞬がもどかしい。早く~~早く~~!と思ってしまう。特に、誘拐された女性の子どもが出てきてからはちょっとした間がもどかしいし、怖い。海外の警察だからか?対応が全然柔軟じゃなかったり、警察官があんまり走ったりしないのももどかしい。なんで!?日本の警察だったらもっと小走りで何でもセカセカやってくれるのに……と、もどかしさでドキドキする。
・オチというか、話の真実は結構しんどい。ただの誘拐事件ではない、もっと複雑でしんどい事件。どの登場人物にも共感できない。見る人によってはオチが予想できる人もいるかもしれないが、自分はできなかったので、かなり衝撃でしんどかった。子どもがどういう状況なのか、被害者がどういう状況なのか等、映像がなく頼みは電話だけなのですぐに分かることができず、だからこそのしんどさだなと思う。
・とにかくこの映画はすごい。これ、日本でももっとバズると思うんだけど、あんまり知名度高くないようで、もったいなさすぎる。すごい。めちゃくちゃすごいからみんなも見て。すごいから。

No.00005『レ・ミゼラブル』

2012年上映/トム・フーパー監督/製作国:イギリス
鑑賞日:2020/05/28
・学生時代、音楽の授業で民衆の歌を聞いてからずっと好きで、いつか絶対見たいと思ってたやつ。
・すごかった。本格ミュージカル映画。ずっと歌ってる。すごく中身の詰まったミュージカルで、テンポも良くて全然疲れない。160分くらいあるのに、一瞬で終わった感じがする。
・ジャンバルジャンは善で、ジャベールは正義なのかなと思った。対立する二人ととらえがちだけど、それぞれの信念が違うのかなと感じた。ジャベール、音楽の授業ではすっごいやなやつだって聞かされてたけど、全然そんなことないじゃん。ジャンバルジャンを撃てなかったのは、一度助けてもらったせいで、悪人なのに恩義があることに対する葛藤なのかなと思った。だから、ジャベールを全然憎めないし敵キャラとも思えないし、最後が悲しい。
・エポニーヌ…つらい。エポニーヌのこと考えるとすごくつらい。あんなかわいそうなことある?ずっとマリウスのこと想ってて、マリウスとコゼットの仲も取り持って、胸にさらし巻いて自分の性を捨てて民衆の闘いに参加して、マリウスをかばって撃たれて…。親もハチャメチャな毒親だし…。マリウスに抱きしめてもらうことを夢見て、死ぬ間際に叶うって…。
・一方で、マリウスのことはあんまり好きになれないなと思った。エディレッドメインが大好きなので、エディだから応援できるが、要所要所でやだなと思わせてくる。革命前夜にコゼットにメロメロになったり、エポニーヌが見えてへんのか!?と思うくらいスルーしたり…。革命も、心のどこかでサークル活動のように思ってたのかな。
・最後の、民衆の歌が聞こえてきたときにめちゃくちゃ泣いた。町を覆うほどにでかいバリケードに、市民がみんな集まって、革命で命を落とした仲間たち、ガブローシュ、エポニーヌもいて、みんなで旗を振って。本当は革命でこうなりたかったってことなのかなと思って、号泣しちゃった。
・民衆の歌、大好きで今まで何度も聞いてきたけど、本編を見る前に聞くのと見てから聞くのとじゃ全然違うなと思った。本編見る前は、革命を象徴する希望の歌みたいに聞こえるけど、本編見てからだと全然違ってくる。すごく複雑な気持ちになる。レ・ミゼラブル、見てよかった。舞台もいつか絶対に見たい。

No.00006『ゴーン・ガール』

2014年上映/デヴィッド・フィンチャー監督/製作国:アメリカ
鑑賞日:2020/05/29
・開始15分くらいから、「あれ?この映画見たことあったっけ?初見のはずなのに、見たことあるぞ?」という感情が沸いた。とりあえず最後まで見たが、話の流れが最後までやっぱり知ってた。3分の1くらい進んだあたりで思い出したけど、これ『僕のヤバい妻』っていうドラマと全く同じだ。話の流れもオチも何もかもほぼ全部一緒!違うのは双子の妹がいないのと、近所に年の差カップルがいないくらい?顔が濃くてボーっとしたアホのヤリチン旦那と、めちゃくちゃ綺麗で、目標の為なら自傷でも何でもするメンヘラ嫁。若くてピチピチの愛人。途中から、せめてオチだけは違っててくれ…!と祈りながら見たが、オチまでほぼ全く一緒だった。祈りながら映画見たの初めて。
・話の流れは僕のヤバい妻と全く同じだったけど、所々がグレードアップしてる感じだった。いや、作られたのはゴーンガールが先だから、僕のヤバい妻がグレードダウンしたのか。僕ヤバは、身代金要求があってすぐ誘拐と決められるが、ゴーンガールは誘拐なのか殺人なのかも分からない点や、途中まで嫁がメンヘラであること等の事実を視聴者に分からせない作りになっている点は、日本のドラマじゃなくてアメリカの映画だからこそ出来た、良質な点だなと思う。僕ヤバはどうしてもチープな感じだったし。最後まで「オチが違っててくれ」と祈れたのも、ゴーンガールの質が高かったからだと思う。何か違うんじゃないか、まだ隠されている情報があるんじゃないかと思うような質の高さがあった。
・一緒じゃんというところに精神が持っていかれたが、ゴーンガール面白かった。目標のためならなんだってする嫁、すごい。愛なのか執念なのか、何を考えてるのか感情が分からない。そんな人に「結婚っていうのはこういうこと」とか言われましても、怖すぎる。

No.00007『ライチ☆光クラブ』

2016年上映/内藤瑛亮監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/05/31
・元々漫画のライチが好きで、いつか映画も見ようと思っていた。見たいような、でも世界観が壊れるから見たくないような、いやでも元は舞台なんだから…と葛藤したが、せっかくなので見よう!と決意して鑑賞。
・世間的な評価はあんまり高くないようだが、個人的にはすごく面白かった。見て良かった!と思った。漫画とは少し違うところも何か所かあったが、改悪されているわけではなく、実写映画としてのライチ☆光クラブになっていると思った。
・ライチと言えば濡れ場のシーンだと思うが、しっかり描かれていてとても良かった。ゼラとジャイボの絡みのシーン、耽美的で美しかった…。ダフの自慰シーンもすごかった。ほんまにやってるんちゃうか?と思うくらいリアルだったし、何より精液がそのまま映されたのに驚いた。映画だと、いくらでもなぁなぁにごまかして表現できるだろうに、しっかりやってくれて、すごく熱意を感じて嬉しかった。
・女の子よりも美しいという設定のジャイボを、男前でガッチリとした間宮祥太朗さんがやるというのが少しだけ心配だったが、いざ見てみるととてもジャイボで良かった。漫画の、女の子にしか見えないジャイボとは少し違ったけど、美しくてかわいらしかった。口癖の「キャハッ」も、なよなよしすぎない感じで言っていたのがとても味があって良かった。最後の、ゼラに訴えかけるシーンもすごくかわいらしくて、間宮さんがジャイボで良かったなと思った。
・古川雄輝さんが演じるゼラはとにかくすごかった。予告編等を見た時からすでにゼラやんと思っていたが、本当に漫画から出てきたみたいなゼラだった。最初の厨二病感満載のゼラから、最後にかけての滑稽なゼラまで本当に見事にゼラだった。ゼラはクールで独裁者な面だけでなく、幼稚な面やビビりな面、腰抜けな面も持ち合わせているから、どんな感じになるんだろうと思っていたが、想像以上に素晴らしかった。
・ライチといえばスプラッタだが、しっかり表現されていて面白かった。ゼラの便器シーンが違っていたのと、武器がパチンコじゃなくて釘だったのが少し残念だったが、内臓もちゃんと出てたし、キャラの死に方も丁寧だったのが嬉しかった。特にジャイボはどうなるかと思ったが、最高だった。さすがに漫画の顔芸は無理っぽかったけど…。でも、メンバーの中でいちばん美しくてかわいいジャイボならではの死に方なので、改悪されていなかったのがすごく嬉しかった。
・上でも少し触れたが、ゼラの例の便器シーンがロケットパンチだった。これは、ロケットパンチだから声が杉田さんだったのか、声が杉田さんだったからロケットパンチになったのか、どっちなんだろう。嫌ってわけではないんだけど。
・少し疑問だったのが、最初と最後に出てくる謎の赤い妖怪みたいなやつ。ゼラの頭の中で語りかけてくる存在というのは分かるが、見た目が謎すぎた。汚い男梅みたいな見た目で、口からネバネバを出しながらなんかしゃべってるんだけど、あんな腐った男梅みたいなルックスである必要性があまり分からなかった。そこだけ違和感。マジであいつなんなんだよ。

No.00008『劇場版名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』

2007年上映/山本泰一郎監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/06/11
・名探偵コナンはほとんど見たことなくて、劇場版もゼロの執行人くらいしか見たことなかった。今回なんとなくコナンが見たくなって、ランダムに選んだ。
・基礎知識がほとんどなくても面白かった。悪いトレジャーハンターと、そいつらを狙う真犯人の両方を見つけないといけないという話だったので、ついていけるか心配だったが全然難しくなくて普通に楽しめた。真犯人も予想通りで、話もややこしくなくて良かった。
・それにしても岩永は結局何をしたかったのか?足が悪い理由とか、お宝に固執する理由とか、もっと知りたいなと思ったけどほとんど触れられずに終わったため、そこは少し残念だった。
・鑑賞後、フィルマークス等で評判検索したら思った以上にボロカス書かれててびっくりした。面白かったけどなぁ~。「ファンの中で一番人気無い」「劇場版の中で一番駄作」という意見が多かった。そうなの……?でも自分は面白いと思ったのでそれはそれ、これはこれということにする。

No.00009『ひぐらしのなく頃に』

2008年上映/及川中監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/06/12
・初鑑賞ではない。中学生のときにWOWOWで見て、なぜかめちゃくちゃハマって一時期狂ったように見てた。今回カウントに入れるか非常に迷ったが、7年ぶりくらいに見たので良しとする。
・主役の前田公輝さん、こんなかわいかったっけ?って思うくらいかわいいな。登場人物の中で一番かわいくなっちゃってる問題。前田公輝さん、今よりちょっと初々しくてかわいさ満点。
・それにしても、なぜここまでビジュアルが原作から乖離してしまったんだろう。乖離というか、寄せなかったのか。ひぐらしはキャラクターのビジュアルも大事な作品なのに、清々しい程にガン無視。カラフルな髪色は無理だったとしても、例えばレナの前下がりボブだったり魅音の長いポニーテールだったり、せめて髪型だけでもできたんじゃないか?多分何かしらの思いでビジュアルを全く寄せないことにしたんだろうけど、その理由が全然分からない。富竹もめっちゃガリガリだし。沙都子と梨花小学生じゃないし。でもなぜかその中で入江だけはめっちゃ似てて笑った。なんでよ。なんでよりによって入江だけガッツリ寄せるのよ。
・全体的にみんな棒読み。もちろん杉本哲太さんはベテランなので棒読みなわけないんだけど、あとみんな棒読み。棒読みだからか、全体的にアダルトビデオの導入みたいな雰囲気がずっと流れてる。アダルトビデオというか、イメージビデオというか。エッチな流れにならないアダルトビデオみたいな。
・レナの「嘘だ!」のシーン、あれはアカン。あれは致命的。レナの「嘘だ!」は、絶対的に大事なシーンで、ひぐらしという作品が持っている狂気性を一瞬で表しているめちゃくちゃすごいシーンだと思う。それをあんな風にしかできなかったのは……。出来ない人にさせるのは良くなかったと思う。それと同時に、アニメでレナを演じた中原麻衣さんの実力を改めて感じた。
・演技だけじゃなくて、演出とかも、蛇足だな~~って思うところは多々ある。階段の踊り場で意味深にトンボが死んでたり、古びた看板に虫が大量にくっついて死んでたり。謎の土偶みたいな石像に謎のネバネバが絡みついてたり、ファミレスの店員が眼帯してやたら意味深な地雷女風だったり。一番蛇足なのは、圭一が初めて学校来た時、見上げたらカーテン越しに顔が大量にワサワサしてるところ。ハッキリ言うと、それらの演出に特に意味はない。ストーリーにも絡んでこない。ただの雰囲気づくり。でもあまりにも蛇足。そういう雰囲気づくりをしないと怖さや不気味さが出せないからだとは思うけど。でもそれってもう白旗上げてることにならない?
・久しぶりに見たから少しストーリー忘れてたけど、圭一が雛見沢症候群進んだのってこれもう大石のせいでは?アニメとかもこんな感じだったっけ?大石が杉本哲太さんなのも相まって、大石が完全に黒幕に見えた。富竹らの死に方とか、レナと魅音のこととか、入れ知恵したの全部大石じゃん。原作もこうだったっけ…?忘れちゃったな。
・完全に忘れてたんだけど、最後のオヤシロ様、雑ッ!!!あんなん出てたか!?!?ってちょっとパニックなっちゃった。ていうかシルエットおかしくない?全体像じゃなくてアップなのはわかるけど、コジコジの次郎くんに申し訳程度に牛のツノ付けたみたいなシルエットじゃなかった?そのツノもなんかすごい貧相な…栄養失調の牛のツノって感じの。どうせ一瞬しか出ないからって、切り絵で作ったのかな。
・たくさんディスってしまったが、この映画が嫌いなわけではない。最初にも書いたように、一時期狂ったようにこの映画ばかり見ていた。もちろん前田公輝さんが好きだからというのが一番の理由ではあるけど、それ以外にも、この低クオリティがすごくクセになったんだと思う。億泰が、トニオさんのパスタが辛いのにどうしても食べたくなるみたいな、そういう感じ。でもそうは言っても、前田さんがいなかったら、最初の一回すら最後まで見てなかったと思う。クセになるとは言っても、やっぱり前田さんありきです。この作品は前田さんに救われている。前田さんありがとう。

No.00010『ひぐらしのなく頃に 誓』

2009年上映/及川中監督/製作国:日本
鑑賞日:2020/06/13
・これも多分視聴済な気がする。映画館だったかWOWOWだったかは忘れちゃった。でも、前作に比べたらハマらなかったんだろうな。忘れてるところが結構あった。
・相変わらず前田公輝さん演じる圭一が一番かわいくなっちゃってる問題が起きてる。そして、前作よりすごく上手くなってる気がする。でもなんか語尾の「ぜ」がすごい気になるんだよな。
・大石の役、なんで大杉漣さんに代わったんだろう。杉本哲太さん、大石やるの嫌になっちゃったのかな。大杉漣さんもベテランなのでもちろんすごい。けど、大石がめちゃくちゃ明るい陽キャになっちゃってる。こんなおどけた大石、新鮮すぎるよ。あと、怒鳴るシーン等はやっぱりアウトレイジ感出ちゃってる。刑事に見えね~~。花菱会の野村に見えちゃう。
・相変わらず全体的に棒読みなんだけど、痛々しさもプラスされてる感じがする。見てて、あちゃちゃ~~となる感じがあった。
・沙都子の叔父に関してはほとんど掘り下げなかった。今回はレナの雛見沢症候群がテーマって感じ。やっぱ沙都子の件は重過ぎるからかな。
・みんな退避したのにそこから爆弾止めに行く必要ってあった?レナがまだ中にいるからかな。アニメでもこうだったっけ…。アニメ、全部見たはずなのに、本当に忘れちゃった。もう一回見返したいな。
・なんか最後レナと圭一の戦うとこ笑っちゃった。すげーチープなコントみたいだった。流れもベタのベタ踏みって感じ。
・圭一が前の世界の記憶思い出してから、それを全く疑わずにマジの記憶だって信じてるの、よく考えたらめちゃくちゃシュールで面白いな。
・村全滅ループエンドは同じなんだな。でも、こんな最後に何の脈絡もなく無理やりねじ込まれても、原作もしくはアニメ未履修者はちんぷんかんぷんでは?いきなり夜になって、校庭に死体並べながら字幕で語って終わり、だと、わけわかんないと思う。まだもう一本やる予定だったのかな。
・やっぱり前作のほうが好きだな。クオリティはどっちも全く同じくらいだし相変わらずのアダルトビデオ感だけど。でも前田さんが前作の方がアンニュイですごく良いので…。今作の圭一、天井知らずの陽キャって感じだからちょっととっつきにくいな。アンニュイの方がかわいかった。でもやっぱり評価が前田さんありきになってるあたり、実写ひぐらしは前田さんに救われている。前田さんありがとう。

今回の映画の感想は以上です。もっとたくさん見たいな。それではさようなら。

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