ミニノートをつくってみよう
A4の紙1枚と折り紙1枚でできる小さなノートの作り方を公開します。手仕事も、楽しいものですよ。よかったらつくってみてくださいね。
用意するもの
①白い紙(A4のコピー用紙など)
②折り紙(15センチ角のもの)
③ティッシュペーパー 1まい
④じょうぎ
⑤えんぴつ
⑥カッター
⑦はさみ
⑧スティックのり(なければ水のり、でんぷんのりなど)
⑨木工用ボンド
⑩つまようじ
⑪クリップ 2こ
⑫(あれば)カッターマット
本のなかみをつくろう
①ティッシュペーパーを1センチ×7センチに切っておきます
(ティッシュペーパーは カッターの刃がひっかかるので はさみで切るといいよ!)
②紙を切って10センチ×7センチのピースを8まいつくります
A4のコピー用紙なら、図のように線を書くと、1枚で8ピースとれます
③切った紙を半分に折ります
(図のようになるよう 長いほうを折ってね!)
④折った紙を束ねて、折り山をしごきます
⑤束ねた紙の短い辺をクリップではさみます
⑥折り山に木工用ボンドをぬり、つまようじでならします
⑦木工用ボンドをぬった上に、ティッシュペーパーを貼ります
⑧片方のクリップをティッシュペーパーを貼ったところにうつし、5分置きます
これで「本のなかみ」の完成です!
表紙をつけよう
①折り紙を裏返し、角に「本のなかみ」を置き、はじのあたりにえんぴつでしるしをつけます
②反対側にも同じようにしるしをつけます
③しるし同士を線でむすび、切りはなします
④こんどは短いほうのはしから2センチのところに線をひき、折り目をつけます
⑤「本のなかみ」の片側にのりをぬり、線をひいたところに合わせてはります
⑥2センチのこしたところにのりをぬり、「本のなかみ」の1ページめにはります
⑦ひっくりかえして、「本のなかみ」の反対側にのりをぬり、折り紙にはります
折り紙のはみだしたところにのりをぬり、「本のなかみ」の1ぺーじめにはります
(これで、りょうがわが同じように、1ページめに表紙がくっついたかたちになります)
⑧重い本などの下じきにして、半日ほどかわかします
ミニノートの完成です!
上級編(じょうぶな表紙を作ろう)
ここからは、もう少しじょうぶな表紙のつくり方です。(「本のなかみ」の作り方はいっしょです!)
①折り紙の上2センチのところに線をひき、折り目をつけ、のりではります
②その上に「本のなかみ」を置き、下のはじのあたりにしるしをつけます
③しるしから2センチのところで紙を切り取り、①とおなじように折り目をつけ、のりではります
④こんどは短い辺のはし2センチのところに線を引き、折り目をつけます
上下の角(図で斜線をひいたところ)を切り落とします
⑤ 折り紙のはしが山がたになりました。そこにのりをぬって、はります。図のようになったかな?
⑥ 「本のなかみ」の片側にのりをぬり、折り紙のはしにあわせてはります
⑦ ひっくりかえして、「本のなかみ」のきわにしるしをつけ、線をひきます
(ここでは、まだ、「本のなかみ」ははりません!)
線どおりに折り目をつけ、④とおなじように、角を切り落とします
⑧ ⑤と同じになるよう、折り紙のはし(2センチのところ)にのりをぬってはります
「本のなかみ」の残ったほうにのりをぬり、はります(⑥と同じように)
⑨ 「表紙をつけよう」と同じように、重い本の下じきなどにして、半日ほどかわかします
表紙のじょうぶなノートの完成です!
応用編
たくさんつくってみよう
いろんな紙を使って、たくさんつくってみよう
本っぽくしてみよう
「本のなかみ」の最初と最後を色のついた紙にすると、ほんものの本みたいになるよ
厚いノートをつくってみよう
「本のなかみ」をA4の紙2枚分にすると、右のような厚みのあるノートになるよ
(作り方はいっしょです)
いろんな大きさのノートをつくってみよう
図の左のノートは、「本のなかみ」の紙をさらに半分に切ってつくりました
右のノートははがきと同じ大きさで作ってみたよ!
ノートを楽しもう!
表紙にシールをはってみよう
好きなシールをはって、ノートをデコってみよう
表紙に絵をかこう
折り紙など、もようのない紙で作ったら、絵をかいてみるのもいいね!
ノートを使ってみよう!
イラストをかいたり、メモにしたり、プリ帳にしたり…
好きなように使ってみよう!
作りかたのコツ
紙をていねいに切ろう
紙を切るときは、曲がらないよう、ていねいに切りましょう。
きれいに切れると、ノートのしあがりが だんぜんよくなります。
手を洗おう
のりやボンドがついた手で作業すると、紙がくっつきやすく、よごれたりします。
作業のとちゅうでも、よごれたらすぐ手を洗おう。
はる前に折ろう
「のりをぬってはる」作業は、のりをぬってから紙を折るのはむずかしいです。
さきに折り目をつけてから「のりをぬる」ようにしましょう。
かわくまで楽しみに待とう
「半日ほどかわかす」のは、のりやボンドがきちんとかんそうするためです。
ここであわてて動かすと、しわになったりします。
しっかりかわかして、完成品を楽しみに待とう!
指導される方へ
このレシピは「天糊製本」を小学生向けにアレンジしたものです。所要時間は30分〜1時間ぐらいが目安です。
できあがったノートは長期間保存には向きませんが、きちんとひらいて書けるものです。
カッターを使うのが難しい場合は、すべてはさみでご対応いただいてかまいません。
コピー用紙がない場合は、ノートなどをお使いいただいてかまいません。
なお、画用紙など厚手の紙は、今回の製法には向きませんので、ご注意ください。
今回使用した表紙用の折り紙は、無地の物以外はすべて100円ショップで入手したものです。
高価なもの、特殊なものがなくとも製本を楽しめる、というコンセプトです。
また、「いろんな大きさのノート」画像の左のノートはお菓子の包装紙を使っています。
これに限らず、ご家庭にあるものでお作りいただくのもいいと思います。
今回のレシピは有償での使用(会費のあるワークショップなど)をのぞき、ご自由にプリントアウトなどしてお使いいただけます。
※個人使用に限ります。商用利用はできません。ご不明な点などありましたら、
https://poppen-do.net
の「contact」からご連絡ください。