1円の末路やいかに
切りがいいのに。
後、1枚あれば。
そういえば、洗面所にあったような。
車のドアポケットにあったような。
昨日使ったカバンにあったような。
そんなことを考えながら、財布の中をゴソゴソ。
やっぱりない。
直径:20mm、厚さ:1.5mm、重量:1g、製造コスト:3円の1円が、後1枚あれば。
重量以上の心の負担を、レジ前で経験した人は少なからずいるだろう。
まさに『一円を笑う者は一円に泣く』。
元は『一銭を笑う者は一銭に泣く』が、時代の変化で『一円』が主流となった。
そして今、キャッシュレス化でレジ前のゴソゴソが減る一方、このことわざの価値を理解するのが難しい時代になった。
製造コストより高い貨幣が『一銭』と同じ末路をたどる日はそう遠くないかもしれない。
世間にとってはそんなこと、落ちている1円にも満たないほどの関心度だろうが。
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