決心ノ詩
私の心に
私の記憶に
思い出される人々
そして
たった一歩でも
私の人生に入り込んできた人々は
私の決心に対して
否定はせず肯定もしない
応援はせず罵倒もしない
手を差し伸べてはすぐに引っ込める
冷たく けれど温かな人たちばかりだ
いっそのこと 嫌いになれれば
どうせなら 憎んでしまえれば
私も 窮屈な葛藤なんかお構いなしに
悪者になれるのに
そのうちの誰かの心の体温はいつでも
私に向けられていた
邪魔なのに求めてしまうその温もり
私を苦しめ 私を癒す
その優しさを
私は振り払わなければ
そして決して振り向いてはいけない
それが
私の決心だった