レース前の体調管理

レース前の体調管理、と聞いて、競技者、アスリートでなくとも、ローカルレースなどにエントリーしていれば立派なアスリートだと思うので、それらすべての人たちは、何を思い浮かべるだろうか?

練習のテーパリングによる疲労抜き?仕事による睡眠不足の影響を少しでも減らすための睡眠時間の確保?
おそらく、そういった「今よりもプラス」の何かを思い浮かべるのではないかと思う。

そこで一つ提案をしたい。
プラスにする必要なんて何もない。マイナスになることだけ避ければいい。

具体的には何か?
分かりやすく言えば、「風邪をひかない」、「病気にならない」ということである。
当たり前と言えば至極当たり前。ただ、これが予想以上に難しい。特に子供が小さい家庭の場合、「なんで今風邪ひくんだ?!」という事態は多発する。
大人の場合は、「風邪ひいてそうな奴には近づかない」、「なるべく人込みは避ける」、「手洗いをしっかりする」ということである程度予防できるが、一緒に暮らしている小さな子供が風邪を引いた場合、これは自分も感染するまでのカウントダウンの開始である。
早ければ数日後、遅くとも一週間以内に移るケースがほとんどだ。
こういったものは避けようがない。もう天から受けた定めとして受け入れるしかない。いかにダメージを少なくするか、それだけに集中する。

そうでない場合、つまり、小さな子供と同居していない場合には、これはもう感染予防を徹底することで防げる。
狙っているレース前には、飲み会には参加しない、電車に乗ったときは周囲を見て体調が悪そうな人がいたら車両を替える、など小さいけれどもできることはたくさんある。
テーパリングなんかよりもこの効果は絶大である。なぜなら、マイナスにならず、普段通りの実力が出せるのだから。
飲み会に行かない効果はもう一つある。胃腸疲労の予防である。エンデュランス系のスポーツの場合、どうしても競技中のエネルギー摂取が必要になる。そしてこの時重要なのが、吸収率だ。これが低いとせっかく摂取したエネルギーがきちんと活用されず、気持ち悪さが出てきてしまう。その要因として胃腸の疲労度合いがある。暴飲暴食による胃腸疲労を、少なくとも1か月くらい前から気を付けることで、予防できる。

レース前の体調管理。一番大切なのは、「いつも通り」レースができること。特別なことは何もなく、普段通りに臨めればそれが一番いい。

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