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高校生・受験生のための問題解決入門:もうこれで勉強で悩まない

みなさんは「問題解決」という言葉をよく耳にすると思います。でも、実は問題には大きく分けて2種類あることをご存知でしょうか? 今回は、「技術的問題」と「適応課題」という2つの問題タイプについて、高校生の皆さんにも分かりやすく説明していきます。

技術的問題とは?

技術的問題は、解決方法が明確で、正解のある問題です。
高校生の生活に例えると、以下のような問題がこれにあたります。

「数学の計算問題が解けない」という状況を考えてみましょう。この場合、解決方法は比較的明確です。公式を覚え直す、解き方のパターンを学ぶ、類題を繰り返し解く、といった方法で対処できます。つまり、「これをすれば解決する」という道筋が見えている問題なのです。

他にも、「英単語を覚えられない」「物理の法則が理解できない」といった学習上の課題の多くは、技術的問題に分類されます。これらは、適切な学習方法や参考書を選び、地道に取り組めば、必ず上達する性質のものです。

適応課題とは?

一方、適応課題は、解決方法が一つではなく、正解が明確でない問題です。むしろ、「何が問題なのか」を特定すること自体が難しい場合も多いのです。

例えば、「勉強のやる気が出ない」という悩みを考えてみましょう。一見シンプルに見えるこの問題も、実は複雑です。やる気が出ない理由は人によって様々で、以下のような要因が考えられます。

  • 目標が明確でない

  • 睡眠や生活リズムの乱れ

  • 友人関係のストレス

  • 将来への不安

  • 学習方法への迷い

このような問題には、「これをすれば必ず解決する」という単一の解決策はありません。自分自身の考え方や習慣、場合によっては価値観までを見直す必要があるかもしれません。

なぜこの違いを知ることが大切なのか

技術的問題と適応課題の違いを理解することは、とても重要です。
なぜなら、問題の性質を見誤ると、適切な解決方法を選べないからです。

例えば、「クラスの雰囲気が悪い」という状況を考えてみましょう。これを技術的問題として扱い、「掃除を徹底する」「クラスルールを厳格化する」といった対症療法的な対応だけを行っても、本質的な解決には至らないかもしれません。なぜなら、これは適応課題であり、クラスメイト一人一人の意識や行動の変化が必要だからです。

受験勉強における適応課題と技術的問題

受験勉強を例に、もう少し具体的に見ていきましょう。

技術的問題の例:

  • 数学の計算ミス

  • 英語の文法の理解

  • 暗記すべき歴史年表 これらは、正しい方法で練習を重ねることで、確実に改善できます。

適応課題の例:

  • 集中力が続かない

  • 計画通りに勉強が進まない

  • 志望校選びで迷う これらは、自分自身の生活習慣や考え方、価値観に関わる問題で、時間をかけて取り組む必要があります。

適応課題にどう向き合うか

適応課題に取り組む際は、以下のような姿勢が大切です。

まず、「すぐには答えが出ないかもしれない」ということを受け入れましょう。適応課題は、試行錯誤しながら少しずつ改善していくものです。

次に、周りの人と対話することを心がけましょう。友人、先生、家族など、異なる視点を持つ人々との対話は、新しい気づきをもたらしてくれます。

そして、小さな変化から始めることです。例えば「勉強のやる気が出ない」という問題に取り組む場合、いきなり大きな目標を立てるのではなく、「今日は30分だけでも机に向かう」といった小さな目標から始めてみましょう。

そして記録する。
それを元に成長の度合いを図って、全く成長していない場合はできる人や先生、コーチに壁打ちをして彼らの思考や感覚をインストールしてみる。
もしくは自分の見えてない部分を一緒に見てみる。

これがとても重要になってきます。
そしてこれを実践して、また壁打ちして、実践して、、
ここまでが勉強です。

おわりに

問題解決において重要なのは、直面している問題が技術的問題なのか適応課題なのかを見極めることです。技術的問題なら、正しい方法を学び、実践することで解決できます。一方、適応課題の場合は、時間をかけて自分自身の変化に向き合う必要があります。

高校生の皆さんは、学習面での課題だけでなく、進路選択や人間関係など、様々な問題に直面することと思います。それぞれの問題の性質を理解し、適切なアプローチを選ぶことで、より効果的な解決が可能になるはずです。

一つ一つの課題に真摯に向き合い、時には周りの助けを借りながら、じっくりと取り組んでいってください。その過程で得られる気づきや成長は、必ず将来の糧となるはずです。

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