権威と恥、そして老い。
明るい希望を持つのは大切だ。
一方で、途中で若返るようにはならない。
老いで歩けなくなったりしたとき、祖母はまた歩けるようになるために頑張ろうねと言っていた。
それは叶うことは無いのにと思ってしまった。
内心すごく悲しくて、その言葉に同意はできなかった。
介護や老いてしまった後の話、なんだか人に話しづらいと思った。
それは、なんだか話してしまったらその人の恥となってしまうと思ったからだ。
人間老いるのは当たり前だし、その過程でいろんな不便が出てきてしまうことは当たり前のはずなのに。
祖父は権威の象徴だった。
普通の人間ができるようなことが出来ないというのは恥だ。
だから、権威の象徴に恥をかかしてはいけない。
そのために支えるし、発破をかける。
当時の僕は現実を見ようと思っていたけど、祖母たちは祖父の存在をを支えようとしたんじゃないかと思った。
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