2024/9/1 京葉線ダイヤ変更
2024年5月30日、JR東日本から京葉線ダイヤ変更についてのプレスリリースが出た。その中で、朝晩の快速増便、日中の快速増便について記載があった。
https://www.jreast.co.jp/press/2024/chiba/20240530_c01.pdf
このうち、朝がどのように変わるのかを確認してみたい。
内房線直通系統
内房線直通系統は2024年3月まで通勤快速が朝に1本運転されていた。2023年9月、2024年3月、2024年9月のダイヤをそれぞれ比較してみたい。
非常に明確な変更になっている。すべて上総湊駅6:56発で、2023年9月は通勤快速、2024年3月で各駅停車化、2024年9月で快速化となっている。
すべての駅で14分~17分の所要時間増となっていたが、2024年9月の快速化ですべての駅において所要時間が10分短縮されている。通勤快速のときと比較すれば少し伸びているものの、10分の差は大きいと思われる。よって全体的には到着時間が短縮され利便性改善につながっていると考える。
外房線直通系統
外房線直通は時間の変更があり、内房線のような簡単な比較が難しい。よって近い列車のダイヤを引用している。
2023年9月の時点では、上総一ノ宮7時ちょうど発が通勤快速となっていたが、2024年9月ではその1本前にあたる上総一ノ宮6:27発の各駅停車が快速化されている。
ここでまず疑問に思うのが、通勤快速の鈍足さだ。時間帯に違うはあるものの、上総一ノ宮、茂原からは3~4分の差しかない。大網に至っては2024年9月の快速は通勤快速より早いし、そもそも前身の2024年3月各駅停車でもほとんど所要時間が変わらないのである。なぜだ?ということで確認してみたが、この通勤快速は誉田駅で成東始発の編成を併結するために、8分程度停車しているのである。よって、快速化しても所要時間短縮となってしまっている区間がある。
しかし、別の面でみると、2024年3月の上総一ノ宮6:27発各駅停車と2024年9月の上総一ノ宮6:28発快速は3分の所要時間しか差がない。これは日中でも蘇我~東京間47分程度のところを、各駅停車でも52分で走破してしまうことが原因と思われる。
両面でみると、実は変わっているようであまり変わっていないのではという評価になる。
ところで上総一ノ宮6:53発は異常に遅いが、これも東金線からの列車を併結している都合なので全体が遅いというわけではない。
京葉線区間
京葉線区間という目でみると、蘇我から快速が増加するので千葉市内各駅(千葉みなと~海浜幕張)からは利便性向上である。一方、幕張豊砂から東京寄りの快速通過駅は若干不便になると予想する。ただ、ダイヤ全体がわかっていないので現時点ではここまでにとどめておく。
最後に
今回のダイヤ変更は、内房線からの利用客には改善、外房線からの利用客にはあまり変わらないという評価になると思う。また京葉線の千葉市内各駅からは、半年前は通勤快速だったものが今回は快速になるので便利になると考える。ただ、この停車駅を考えると相当な利用客が集中することが予想され、各駅での遅れ増大につながるのではないかと思う。
全体の考察は2024年8月発売の時刻表でまた行いたい。