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交通モードによる輸送量比較

公共交通というと

公共交通にもいろいろあるが、通常の範囲内で考えると以下のようなものがある。
・タクシー
・バス
・路面電車
・モノレール
・一般鉄道
・高速鉄道
・飛行機
これらは、速度と輸送力に大きな違いがある。もし、運行本数が同じだったとしてどの程度輸送力に違いが出るのか比較してみたい。

参考とする運行本数

まず、参考とする運行本数だが、千葉をメインに考えている私からすると比較的なじみの深い千葉都市モノレール千葉駅発の千城台行きを参考にしたい。日中は1時間に5本というパターンダイヤを組んでおり、朝夕は本数が1時間あたり6~10本と増加するパターンが比較的一般的であると考えられるためである。1日の運行本数は109本で、これをベースとする。

各運行モードの輸送量

1本あたりの輸送量は以下の通りとしたい。
・タクシー   4名
・小型バス   30名
・大型バス   80名
・連接バス   120名(シーガル幕張現行は113名)    
・路面電車   90名(都電荒川線8900型62名)
・モノレール  234名(アーバンフライヤー156名)
・一般鉄道(2両) 387名(JR E130型気動車2両258名)
・一般鉄道(10両) 2385名(JR E231系電車10両1590名)
・一般鉄道(15両) 2992名(JR E235系電車15両 普1875、グ180)  
・高速鉄道(16両) 1448名(JR N700系新幹線16両 自250、指873、グ200)
・飛行機(B737) 166名(ANA ボーイング737-800)
・飛行機(A350) 391名(JAL エアバスA350-900型)
路面電車から高速鉄道(16両)までは、普通車自由席部分のみ150%の乗車ができると考え、それだけの数字を足す形としている。

1日当たりの輸送量

前述の数値を109倍して1日の輸送量は以下の通りとなる。ここは輸送力の少ない順に並べ替えている。
・タクシー   436名
・小型バス   3,270名
・大型バス   8,720名
・路面電車   9,810名
・連接バス   13,080名    
・飛行機(B737) 18,094名
・モノレール  25,506名
・一般鉄道(2両) 42,183名
・飛行機(A350) 42,619名
・一般鉄道(10両)  259,965名
・一般鉄道(15両)  326,128名  
・高速鉄道(16両)  157,832名
こう見ると、路面電車は大型バス以上連接バス未満の輸送量であり、モノレールは連接バスよりかなり輸送力が大きいことがわかる。モノレールについては今回は千葉都市モノレールのアーバンフライヤーをベースとしているが、これを湘南モノレール(定員224名)や東京モノレール(定員584名)とすれば格段に輸送力がアップして、一般鉄道(2両)よりも大きくなる。よって、モノレールというものは編成次第で輸送力の調整が効くと思われる。もっとも車両基地などの問題があるので車両を増やすだけでどうこうなるものではないが。また、モノレールは連接バスと比較しても2倍程度の輸送力はあり、大型バスと比較すると3倍はある。
千葉都市モノレールがなかった場合を考えると、千葉駅~スポーツセンター駅間の国道126号を日中1時間に15本(朝夕は18~30本)のバスを通す必要が出てくることになり、穴川インターチェンジ付近の渋滞はさらにひどくなっているのではないだろうか。
一般鉄道の10両、15両や高速鉄道16両の輸送量はやはしすさまじく、10万人以上となる。飛行機は最近小型・高頻度化が進んでおり、超大型機と呼べるボーイング777型は縮小基調、ボーイング747型に至っては既に国内各社にはいないという状況になっている。仮にA350型を1日に109便飛ばしても4万と少しということを考えると鉄道の輸送量はすごいと言わざるを得ない。

さいごに

今回は各交通モードの輸送量比較をしてみた。
鉄道の輸送力は非常に大きいことがわかる。ただ当然それに対するデメリットもあり、このあたりを次回以降調べてみたい。

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