各国の衛星について②【GNSS測量の勉強ノート#4】
今年取り組もうとしているGNSS測量について勉強します。
目標は「どこの森林でも誤差3m以内で周囲測量をする」ことです。
4回目の今回は「各国が運用している衛星について②」として、衛星の軌道について説明します。
前回の記事はこちら。
衛星の軌道
前回、各国の衛星の種類を説明しました。
そこで今回は、それぞれの衛星がどのような軌道で地球の周りを回っているのかを説明します。
測位衛星の軌道には下記の4種類が使われています。
・MEO
中高度軌道と呼ばれ、Medium Earth Orbitの頭文字を取ったものです。
最初のGNSSである米国のGPSがこの軌道を採用しました。
アメリカのGPS、ロシアのGLONASS、欧州のガリレオは、MEOのみを採用しています。
・GEO
静止衛星と呼ばれ、Geostationary Orbitを略したものです。
赤道上の円軌道であり、見かけ上静止しているように見えます。
日本のGSNNである、みちびきの3号機がこの静止衛星です。
みちびき以外には中国のBeiDuo、インドのNAVICが採用しています。
・IGSO
傾斜対地同期軌道と呼ばれ、Inclined Geo-Synchronous Orbitを略したものです。
ここでの同期の意味は、衛星が地上の一地点から見て毎日同じ時刻に空の同じ一点にあるということです。
こちらは中国のBeiDuo、インドのNAVICが採用しています。
・QZO
準天頂軌道と呼ばれQuasi-Zenith Orbitの頭文字を取ったものです。
みちびきの初・2・4号機が採用しています。
この3機が日本のほぼ真上に8時間ごとに順番に現れます。
完全な真上、天頂に現れるわけではないのが「準天頂」と呼ばれる所以です。
今回は以上です。
各国が採用した軌道については、こちらを参考にさせていただきました。
次回は衛星が発信する信号について勉強します。
【追伸】
この「GNSS測量の勉強ノート」はスマホの検索で勉強してスマホで記事を書くということを試験的に行っています。
基本的に画像の挿入も行わず、文章の体裁もあまり気にせず書いています。