ももを上げるのを早くするか下げるのを早くするか。どっちが足速い?

足の速さに「もも上げる(股関節の屈曲)」と「もも下げる(股関節の伸展)」のどちらが重要かについて、いくつかの研究結果があります。

結論

1. 脚全体の後方スイング速度が重要
疾走速度の向上に最も影響するのは、脚全体の後方スイング速度です。これは、地面を蹴った後に足を素早く戻す能力に関係しており、ももを高く上げる高さや速度よりも重要とされています
2. 効率的な足の動き
優秀なスプリンターは、膝関節を後方で完全に伸展せず、素早く前方に送ることで、効率的に疾走速度を上げています
3. 「もも上げ」単独の効果には限界
一時期、日本で流行した「もも上げ」トレーニングは速く走るために不可欠と考えられていましたが、研究によれば、ももを高く上げること自体が速度向上に直結するわけではないとされています

実践的なアプローチ

• 意識するべき点: 脚全体の後方スイング速度を上げることを重視する。
• 効果的なトレーニング: 股関節や膝関節の伸展・屈曲を効率的に連携させる動きを練習することが推奨されます。

まとめると、ももを上げる動作だけに集中するよりも、脚全体の効率的な動きを意識することが、速く走るために効果的と言えます。

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