アメリカが文大統領に提供した「クラブケーキ」って何だろう

米韓首脳会談が行われました。アメリカのバイデン大統領が韓国の文大統領を招き、米韓首脳共同声明を発表しています。内容は安全保障と感染症対策が軸となっており、北朝鮮に対する対策も話し合われたようです。北朝鮮に対して拉致問題を抱える日本としても、注目すべき内容となりました。

会談の内容もさることながら、にわかに注目を浴びていたのが昼食です。先日に行われた菅義偉総理大臣とバイデン大統領との昼食ではハンバーガーが提供されたと話題になっていました。首脳会談の昼食にファーストフードの印象が強いハンバーガーが提供されたということで待遇が悪いのではないかと一部から指摘されていたのです。この件に関する邪推は色々と捗りますが割愛します。

菅総理がハンバーガーを提供されたのに対して、文大統領は何が提供されるのだろうかというのが１つの関心事でした。そしてその答えは「クラブケーキ」でした。私としては全く聞き馴染みのない料理です。最初に聞いた時はクラブから連想してパリピな感じを想像してしまいました。クラブで提供されるパリピなスイーツかと考えましたが、まさか首脳会談でそんなことはありません。クラブは蟹のことでした。ケーキは何でしょうか。そういえばお餅のことをライスケーキと呼びます。どうやら小さくて丸いものはケーキと表現されるらしいです。クラブケーキは言い換えれば蟹ハンバーグといったところでしょうか。

クラブケーキはアメリカ東海岸の伝統料理だそうです。蟹と玉ねぎ、パン粉や小麦粉などを混ぜて、それをフライパンでカリッと揚げ焼きにします。ひとくちにクラブケーキといっても、種類は様々です。クッキーのように薄く硬めに仕上げる時もあれば、ハンバーグのように肉厚でジューシーに仕上げる時もあります。食べ方も文大統領に提供されたようにそのまま皿に盛られてナイフとフォークで食べることもありますが、パンズに挟んでカジュアルにハンバーガーとして食べるのも一般的だという記述も見つけました。作り方や食べ方の幅の広さからしても、醸成された文化であるのが伺えます。

クラブケーキについて知ってみると、文大統領に提供されたクラブケーキはカジュアルな場での待遇としては決して悪くはないと感じました。アメリカの伝統的な料理でのもてなしなので、日本で言えば「おにぎり」のようなものでしょうか。少し興味を持ちました。

米韓首脳共同声明の内容は米韓同盟をより強固にする為の内容だと理解しました。それはすなわち米中対立で韓国が確実にアメリカ側につくように釘を刺されたかのようにも捉えられます。文大統領の任期は残り１年となりました。政権が変わると約束を反故にして構わないと考えるのが韓国です。果たしてこの共同声明がどこまで効力を発揮するのか、期待せずに見守りたいと思います。