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「空飛ぶタクシー」が実現したら山間部の移動に革命が起きそう

自動運転技術の実用化の機運が高まっています。少し前の話題ですが、CES2020でもモビリティに関する発表がいくつか行われたようです。それに関連する記事を読んでいて、気づきを得たので想像を膨らませたいと思います。

この記事で目を丸くしたのがこの部分です。

米国では都市部での利用を想定されているこのサービスだが、日本では海外に比べて“空を飛ぶ”ことに馴染みが薄い。とはいえ、日本に当てはめれば小回りが効くスペックを活かして離島や僻地での交通手段として活用されれば有効性は高いのも確かだ。

空を飛ぶというのは新しいルールが必要で、技術面以上に社会インフラの観点から難しいと思っていました。しかし、それは都会を想像していたからでした。記事内にあるような離島や山間部の移動であれば現実味が増しそうです。

空を飛ぶ利点はいくつかありますが、注目すべきは「道路が不要」という点です。自動車であれば整備された道路が必要です。船舶であれば水路が必要です。一方で、航空機は宙に浮いてしまえば陸地が何であれ関係がありません。

山間部の輸送という点に置いて、想像を膨らませていきます。

「空飛ぶタクシー」があれば、山を一つ超えるために、道路を整備する必要も、トンネルを作る必要も、ロープウェイのようなロープを張り巡らせる必要もありません。「空飛ぶタクシー」ひとつあれば、超えられます。

別の利点として低空飛行が可能なのも挙げられます。

ドローンの技術の応用であれば、ある程度の低空飛行が可能と考えられます。自動運転に身を委ねていきなり何百メートルも上空を飛ぶのは不安です。しかし陸地でも数メートルから数十メートルであれば心理的に安心して利用できそうです。さながらロープのないロープウェイです。

そして何よりの利点は必要に応じて増減できる点です。

ロープウェイであれば特定の経路にロープを張り巡らせて、必要な分のゴンドラを吊り下げておかなければなりません。しかも年中です。季節によっては利用者が居ないのにメンテナンスをし続けなければなりません。道路も同様です。

「空飛ぶタクシー」であれば、必要なときだけ稼働させられます。繁忙期には多くの空飛ぶタクシーを稼働させて多くの人を輸送できます。閑散期には空いた空飛ぶタクシーを別の地域で稼働させておけます。

ついでに山の景観や自然も守れます。

スケール可能な輸送手段として、山間部の多い日本では比較的容易な実用化が見込めそうです。当然、法的な整備は必要ですが、大きな障壁は無いのではと考えています。自動運転技術に目を奪われがちですが、現実的な技術のひとつとして「空飛ぶタクシー」も注目です。

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