暦上は入梅のはずが・・今年は関東に梅雨が来ないかも
6月11日は入梅です。太陽黄経が80度になるこの日をそう定めているそうです。字面だけを見ると二十四節気のような風体をしていますが、そこには入っておらず、やんわりと定められている「雑節」のひとつとなっています。
入梅とはすなわち「梅雨入り」を指します。気がつけば6月も3分の1が過ぎていました。街角で紫陽花が綺麗に咲いているのもだいぶ見慣れてきたところです。一方でなにか物足らないと思えば、じめじめとした梅雨の季節が未だに訪れてきていません。東京では先週など一時的に雨が続いたことはありましたが、今週はカラッと晴れた天気が続いています。今年の梅雨はどうなっているのでしょうか。
調べてみたところ、気象庁の定めによると関東はまだ梅雨入りしていませんでした。それどころか梅雨入りの見通しも立っていないようです。日本気象協会によると沖縄は5月5日から、九州南部は5月11日から、九州北部から中四国が5月15日から、近畿と東海が5月16日から梅雨入りと書かれていました。関東甲信越以北は未定となっています。
なぜ関東には梅雨が来ないのでしょうか。どうやら今年は梅雨前線が北上しきらないのが原因だそうです。天気図を見ると太平洋側の高気圧が随分とせり出しており、夏によく見る印象の気圧配置です。太平洋高気圧が関東や東北を梅雨前線から守っているかのような構図となっています。暑い日が続くはずです。
関東に梅雨が訪れるのはいつになるのでしょうか。梅雨の定義はきちんと決まっておらず、春から夏にかけての時期に雨天が続いたらそれを梅雨と定めているそうです。気象予報サービスによってまちまちですが、来週から弱い梅雨入りという話もあれば、もう梅雨は来ないという話もあります。定義に違いはあれど少なくとも梅雨らしい梅雨にはならないそうです。雨嫌いとしては晴天が続くのはとても助かりますが、何となく暦通りの天気が来ないと変な感じです。
梅雨が来ないと困るのは夏の暑さです。既に東京は30度を超える真夏のような暑さが続いています。我が家もついにエアコンや扇風機を稼働しはじめました。梅雨前線が南の海上をうろつく6月はともかく、7月になるとすぐに真夏の日々が続くそうです。今年の夏は例年以上に暑い日が多くなりそうです。
今のうちから早めに暑さに慣れておきましょう。水分やミネラルの補給など、熱中症対策なども早めに動き出した方がよさそうです。