アフターコロナで求めたい「食事できるマスク」
『アフターコロナで「マスク」がファッションの一部となるのが楽しみ』という記事に続き、先日よりアフターコロナで求めたいマスクというテーマを連続して書いています。これまで「顔認証できるマスク」「運動できるマスク」という2つを書きました。今回が一旦は最後となります。最後は「食事できるマスク」です。
マスクは言わずもがな口を塞ぎます。口をふさぐことで最も困るのが食事です。アフターコロナでは食事の作法が大きく変わります。今までは着席してしまえば何食わぬ顔をしてマスクを外せました。しかしこれからはマスクを外すことに大きな抵抗を感じる人が増えます。
マスクと食事の二律背反
食事の際に気になるのは飛沫と間接的な接触です。その最たる例が日本で最初の騒動となったクルーズ船でしょう。クルーズ船内の食事はビュッフェ形式だったようです。多くの人が行き交いながら会話を楽しみ、並べられた料理を共有していました。
クルーズ船が営業されていた当時は感染の仕組みは不明瞭でした。一方で今の私達は、クルーズ船で行われていた行為が如何に危険だったかを知っています。今後はビュッフェを避ける人が増えるでしょう。
ビュッフェ形式の食事は避けれても、私達が外食するのは避けられません。1日3食なのか2食なのか分かりませんが、すべての食事を自宅ないし個室で済ませられる人はかなり限られていると思います。いかにして安全に外食を楽しむかはひとつの話題となります。
大分県によるフェイスシールドという解
先日、大分県の職員によってフェイスシールドをしての飲み会が提案されてていた様子が話題となっていました。
フェイスシールドはクリアファイルと輪ゴムを利用して作った簡易的なものだそうです。サムネイルを見る限りは見慣れない光景で違和感しかありません。
違和感のある光景ですが、これは1つの答えだと思います。少なくとも2mは飛ぶという飛沫を会話の相手に飛ばす心配は無さそうです。身近に存在するクリアファイルと輪ゴムを利用したというのも重要だと思います。
少なくとも直接的な飛沫は防げそうです、ただし、間接的な接触はこの飲み会では防げ無さそうです。
NHKが行った実験が国境を超えて話題となっています。この実験は被験者の1人の手に蛍光塗料を塗り、10名でのビュッフェを楽しんでもらうという実験です。1人にのみ塗られていた塗料が他の被験者の手や口にも付着していた様子は衝撃的です。
この実験では感染症対策の効果を検証していました。対策前と対策後では塗料が広がった面積は30分の1となったようです。一定の効果はあるにせよ、完璧には防げないという捉え方も出来ます。
飲み会の席は一般的にはある意味でビュッフェです。大皿に盛られた食事を各々の小皿に取り分けて食べます。アルコールが入って盛り上がっている状態で果たして感染症対策を行えるのか疑問です。
宴としては味気なくなってしまいますが、小皿に盛り付けた状態で提供してもらうなどの工夫が必要かもしれません。
タピれるマスクでストローにも脚光?
宴会のような食事はもうひと工夫必要そうですが、ランチなどで静かに行う食事では少ない工夫で済ませられるかもしれません。そのような食事は基本的に個々に提供されます。ビュッフェのような間接的な接触は個人の意識である程度防げそうです。
独特な解決策も目にしました。それは穴の空いたマスクです。このマスクは男性のブリーフのように穴が空いており、マスクを装着したままストローで飲料を飲めるそうです。
「タピ活」と呼ばれるタピオカミルクティーを飲みながら街を巡る風習がありました。今はもうブームが去っていると聞きますが、タピオカドリンクを提供している店は健在です。
マスクの装着が必要となると、渋谷の女子高生らはアフターコロナで危うくタピれなくなるところでした。しかし、穴の空いたマスクであれば安心して続けられます。タピ活の文化が続くかはさておき。
もし穴の空いたマスクが市民権を得ると、同時にストローにも改めて光があたりそうです。近年、プラスチック製のストローは海洋汚染の問題から排除される動きがありました。海洋生分解性のプラスチック素材を利用したり、紙を利用したり、ストローの自由な提供を廃止したり、様々な対応が見られました。
ストローに対する注目が浴びると、プラスチック製のストローに対する対策の価値が上がるかもしれません。
女子高生が安心してタピれますように
感染症対策と食事の両立は非常に難しい課題のようです。何パーセントかののリスクと共存しながら食事をしなければならなさそうです。おそらく恐るるに足らぬ可能性なのではという気はします。しかし人類が科学的に太刀打ち出来るようになるまでは気になりそうです。
結局のところこの記事では大分県が提案するフェイスシールドの様式が最強なのかという結論になりそうです。あとは如何に市民権を獲得できるかです。少なくとも今の市場で見られるような無機質なフェイスシールドでは見た目を気にする人には嫌がられると思います。女子高生が安心してタピれるフェイスシールドの登場が待たれます。
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