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川遊びをする前に知っておいてほしい中流域の危険性

長い梅雨が明けて一気に真夏の気候となりました。今年は冷夏だと言われて心配になりましたが、明けてしまえば夏の暑さが少し嫌になります。

夏の暑さと合わせて心配になるのが水難事故です。故郷である岐阜の話題を細かく確認してると、この時期は必ずと言っていいほど川で溺れて亡くなる事故が起きています。

川で溺れて亡くなるのは大抵は県外出身者な印象です。8月1日に起きた事故で亡くなられた方はベトナム出身の方でした。同日には別の場所で愛知県在住でブラジル出身の男性も溺れたそうです。この日はたまたま外国出身者でしたが、この手の記事でよく印象に残っているのは県外から移住してきた大学生です。

河川域で生まれ育つと、河川の恐ろしさを十分に知らされます。人によっては身をもって危険性を体得します。私も幼い頃は家族や学校の引率の元でよく河川で遊びました。その都度で河川の恐ろしさを警告されましたし、それでも逆らいきれない程の速い流れに足を奪われた経験があります。

河川でも中流は多くの危険が潜んでいます。特に怖いのは「意外と速い」「意外と深い」の2点です。

河川は曲線を描きながら流れていきます。すると同じ地点でも曲線の外側か内側かで速さが変わります。NHKに分かりやすい動画がありました。曲線の外側と内側での速さの違いを実験しています。内側は秒速0・4m程度だったのに対して、外側は秒速1・25m程度でした。バーベキューができるような場所はたいていは曲線の内側です。楽しい気分で水に少し入って問題ないと思っても、調子に乗って川を横断していくと一気に流されます。

外側と内側で速さが異なれば、水深もそれに応じて異なります。内側は水浴びできる程度であっても、外側は深く削れて2mほどあったりします。そんな場所で足が攣ったら最後です。体勢を直す余裕もなくあっという間に流されてしまいます。ちなみに水底は直線的な坂ではありません。川を横断していくと急に深くなる地点があります。

河川の速さや深さが気候によって異なる点も注意です。雨量などの要因で日によって微妙に異なります。ある日の経験で大丈夫だと思っていても、別の日に行ったら速さや深さが全く異なることがあります。個人の経験則を過信してはなりません。

今夏も初めて川遊びをする方がいると思います。この記事を読んでくださった方は、どうかご自身の経験や体力を過信することなく、楽しく遊んでください。

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