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2020年「ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート30語を発表、知らない単語は知らない世界を知る切っかけに

年末の風物詩と言っても過言ではない「ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30件が発表されました。毎度ではありますが、流行語といった割には初めて見る単語が多く存在しており、知らない世界の存在を知らしめてくれます。例えばZoom映えなんてのは主婦などテレワークを経験しない人にとっては全く思い当たらない言葉でしょう。個人的に知らない単語を簡単に調べながら書いていこうと思います。

1番目に挙げられていた「愛の不時着」から知らない単語でしたが、これは韓国のドラマです。事故で北朝鮮に不時着した財閥の娘が北朝鮮の将校と出会い、愛を育む話だそうです。単なるラブストーリーかと思えば禁断中の禁断の話ですね。私はドラマには興味はありませんが、韓国の人が描く北朝鮮という点で興味が湧いてきました。よくこんな際どい設定のドラマが放送できたと思えば、ネットフリックスで配信されていました。テレビではないネットメディア発のコンテンツが流行語にノミネートされるというのは時代の移り変わりを感じます。

8番目の「エッセンシャルワーカー」はコロナ禍関連の単語ですが分かりませんでした。生活に欠かせない分野の仕事に従事されている方々を指す単語です。医療や第1次産業とその販路、公共交通機関など、私達が健康で文化的な最低限度の生活を送るために欠かせない産業です。今年の序盤は未知のウイルスとの戦いで不安と背中合わせの中で頑張ってくださいました。月並ですが、心から感謝します。

11番目の「顔芸/恩返し」はドラマ「半沢直樹」に関連する単語です。2013年には同ドラマの台詞「倍返し」が年間大賞を受賞しています。「恩返し」は同じく劇中の台詞らしく、おそらく「倍返し」と対極にある場面があったのだと予想します。顔芸は演者の迫力ある演技が話題を呼んだそうです。「愛の不時着」がネットフリックスから選出された一方で、テレビ発のドラマもまだ影響力はあるようです。

15番目の「香水」は瑛人さんが発表した楽曲の名前だそうです。ユーチューブに公開されているMVを聞いてみました。落ち着いていて優しい楽曲という印象を受けました。面白いのは、この楽曲が発表されたのが昨年であり、CDでの発売が無かった点です。今年4月からストリーミングサービスで再生回数が伸びて注目を浴びたようです。かつては如何にCDをヒットさせるかというのを競った時代がありましたが、これもまた時代の移り変わりを感じる選出です。また、瑛人さんはレコード会社や芸能事務所にも所属していなかったという点も興味深いです。ニコニコ動画やユーチューブなどネット発でデビューする流れは既にありましたが、個人が自主制作で発表された楽曲が流行するのも注目すべき点だと思います。

20番目の「総合的、俯瞰的」は何のことかと思えば、日本学術会議の会員候補任命拒否に関する説明に使った言葉でした。政治分野は明るいつもりでしたが、果たしてこの単語が流行しているのかは疑問です。それであれば「日本学術会議」こそが流行語に入っても良さそうなものです。

知らない単語は残り4点です。24番目の「時を戻そう」は漫才師「ぺこぱ」の決め台詞だそうです。25番目の「NiziU」は女性アーティストグループ名です。29番目の「フワちゃん」はユーチューバーでありお笑いタレントの名前です。30番目の「まぁねぇ〜」は芸人「ぼる塾」の持ちギャグだそうです。これらは短時間で調べたところで流行した理由は分かりませんでしたが、おそらくテレビなどで頻繁に出演されたのだと予想します。曖昧なまとめで申し訳ありません。

とりあえず私が知らなかった単語を順番に調べてみました。新語流行語大賞に知らない単語が選出されるのは毎年恒例ではありますが、その度に自身の知らない世界があるのだと知らしめられます。割と恣意的に選ばれてそうな単語もありそうなので怪しさはありますが、1年を総合的ないし俯瞰的に振り返るにはいい機会かと思います。知らない単語があったらこの機会に知ってみては如何でしょうか。とりあえず「愛の不時着」は興味が湧いたので観てみようと思います。

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