集団「強盗」が頻発してる?被害に遭わないための対策を考える

闇バイトと称して募集された人員による組織的な強盗が問題となっているようです。最初にこの話題を目にしたときは情報弱者を狙った詐欺事件の類だと思っていましたが、どうやらそうでもなさそうです。実行犯は言葉巧みに騙し取るわけではなく、居住者を縛るなどして強引に金品を奪っていくのだそうです。そうなると「気をつけて」防げる程度ではありません。少し調べてみました。

まず組織的な強盗の概要です。主犯格とみられる指示役はSNS等でカネに困っている若者に対して高額報酬バイトと称して人員の募集をします。そこに引っかかった人は指示役から具体的な指示を受けます。その内容はおそらく多岐にわたるのでしょう。実態は毎日放送の囮取材による記事『【特集】強盗実行犯を募る"闇バイト"指示役が語った計画...その後事態は急展開 記者の直撃で見えた"裏側"とは』にまとめられています。この記事から予想するに実際に押しかける者もいれば、偵察だけをする者、警察を装う者、奪った金品を運ぶ者など多く関わるのだと思います。指示役は言葉巧みに若者を誘導していきます。「工事業者を装って自宅に入れてもらった後に住人を縛って強盗する」と聞けばすぐバレるような犯罪ですが、絶対にバレないとか犯罪にはならないと言って誘導するそうです。

冷静さと一般的な罪意識があれば自分が犯罪に加担してしまう危険性は限りなく低いでしょう。問題は被害者になる可能性です。特に問題視しているのは「強盗」である点です。多少の警戒心を持っていたとしても強引に突破されてしまいます。AV女優である里美ゆりあ氏が被害に遭われて話題となっていました。先の毎日放送の取材に登場した組織との関連性は分かりませんが、手口の強引さは似ています。扉を開けた時に怪しいと思ったらそこで閉めれば済むと思いそうなものです。しかし強盗であれば扉を明けた瞬間に終わります。女性や高齢者でなくとも、刃物を突きつけられたり嘘でも人質が居るとでも言われたら不用意な抵抗はできません。

対策としては3つ有ると思います。1つ目は「持たない」です。高額なコレクションなど手元に置いておきたいものもあるでしょうが、貯蓄となる現金など自宅に置いておく必要のないものは置かないことです。クレジットカードの契約も最小限とし、可能であればキャッシュカードの出金や振り込みの制限も施しておきましょう。

2つ目は「知らせない」です。里見氏は動画配信をしたりホームパーティを開いたりして自宅の様子を公開していたようです。SNSなどで必要以上に自宅内の様子を公開するのは避けた方がよさそうです。高額な金品を見せびらかすのも強盗の注目を集めてしまいます。

3つ目は「開けない」です。宅配業者は顔を知らなくても扉を開けてしまいます。今は業者によっては玄関先に置いてもらうことも可能なので、極力それを利用しましょう。突然の点検などであれば忙しいから日を改めてもらうと言って一度引き返してもらいましょう。そしてホームページなどで調べた事業所に連絡をとって改めて来てもらいましょう。

コロナ不況による影響はこれからが本番です。困窮した若者が犯罪に手を染めてしまう可能性は高まってくると私は予想しています。他人事だと思わずあらゆる可能性を想定して警戒した方が良さそうです。

いいなと思ったら応援しよう!