新幹線の安全性をより強化してほしい

新幹線で無意味に私利私欲で無差別殺人を犯した馬鹿野郎のニュースについて意見します。馬鹿野郎のぶっ飛んだ言動とその判決ばかりに目が行くけど、私が一番気にしてる安全性における論点があまり語られなくなっているので気になってます。

新幹線の独特の安心感

私は実家が岐阜で、成人してからはずっと首都圏で暮らしています。帰省の際は間違いなく東海道新幹線を使います。(18きっぷで時間をかけた移動をしてた頃もありましたが。)だから事件が起こった東海道新幹線は年に数回の利用とはいえ、とても馴染みのある鉄道です。

新幹線は日本のどの空間よりも独特の雰囲気があります。移動中でありながら、普通席でもゆったりとした空間で静かに過ごせます。弁当を食べてもよし、仕事などの作業に熱中してもよし、居眠りしてしまってもよし。公共の場でありながら、各自がプライベートな空間のように利用できます。長距離の移動でそんな空間を提供してくださるJR東海に感謝しています。

対策はまだまだ手薄のように感じる

一方で、この独特の緩い空気を逆手にとってテロを起こす馬鹿野郎が続いてしまいました。2015年には男がガソリンを撒いて焼身自殺を図って事件になっています。対策として警備員を増やすなどはしているようですが、8月に利用した際の印象として、警備員を拝見する頻度を見るに抑止力になるのかはちょっと疑問をいだきました。

例えば、同程度かそれ以下の移動時間を要する航空機では、見渡せば必ず客室乗務員を見つけられます。一方で新幹線はそれに相当する人がどこに居るのか分かりません。まだまだ死角だらけです。

手荷物検査を実施すべきとの声も上がっていましたが、JRは利便性と天秤にかけた結果として採用する方針は無いようです。そこは私も賛成です。輸送のライバルにあたる航空機と比較した優位性はスムーズに乗降できる点もあるのですから。

無期懲役になるための方法が確立した危険性

今回の馬鹿野郎にはお望み通りの無期懲役の判決が下りました。過去の判例に則った結果で、その点においては結構だと思います。しかし、在来線と新幹線では乗客の緊張感は雲泥の差があると思っています。そこを逆手に取った残忍さにおいてはもう少し加味された罰を与えられないのかという思いです。

もしかしたら2つの事件だけを取り上げて騒ぐのは大げさなのかもしれません。しかし馬鹿野郎は馬鹿なのでこの成功例を模倣しかねません。無期懲役で過ごすには新幹線で無差別に選んだ2人の命を絶てばよいと分かってしまったのですから尚更です。新幹線の独特な安心感は無差別殺人をしたい人にとっては格好の舞台であるというのも分かってしまいました。

自由な社会で暮らすのが苦痛になったら刑務所で過ごした方がマシだと思ってしまう話は真偽はともかくとして稀に目にします。今回の判決を受けて、そういう人が再び同様の事件を起こす危険性は以前より上がってしまったと思います。

今後も私は東京と岐阜の往復に家族で東海道新幹線を利用し続けます。より安心して利用できる仕組みづくりをJR東海には期待します。

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